News:ニュース速報 2002年8月23日 08:02 PM 更新

動画のシーンごとにカット画像を3次元表示する検索技術

富士通研究所は8月23日、動画のシーンの切れ目を解析し、カット画像を自動抽出して3次元的に表示できるシーン検索技術を開発したと発表した

 富士通研究所は8月23日、動画のシーンの切れ目を解析し、カット画像を自動抽出して3次元的に表示できるシーン検索技術を開発したと発表した。ユーザーは複数の動画を同時再生したり、自動抽出されたカット画像を見ながら見たいシーンを探したりできる。


カット画像をらせん状に配置した例

 開発したのは、動画から自動抽出したカット画像を3次元的に分類・配置する技術と画像を動かして表示できるインタフェース。

 動画を早送り再生する方法やチャプターごとに再生する方法に比べ、見たいシーンを効率的に探すことができるとしている。

 同技術は、複数の動画をらせん状に配置して同時再生できる。また動画のシーンの切れ目を解析し、カット画像を自動抽出。抽出したカット画像を時系列で配置できる。

 またカット画像の色特徴を解析し、夕陽が映っているシーンなど色特徴が近いカット画像を集めて表示できるほか、カット画像にテキストを入力し、内容ごとに集めて表示させることも可能だ。

 同社では、家庭で撮影したデジタルビデオやデジタル録画したテレビ番組の検索、デジタル映像配信システムの検索インタフェース、映像制作システムの素材検索機能などでの利用を想定している。

 今後同社は、同技術の実用化を進め、2003年を目処にマルチメディア検索サービスへの適用や製品化を実現するとしている。


時系列で配置した例


色特徴を利用して配置した例


テキストを利用して配置した例

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