News 2002年8月28日 00:08 AM 更新

っぽいかもしれない:ROBO-ONEでホビイストの底力を感じた(決勝編)(2/4)

高レベルな戦いが繰り広げられた決勝戦。厳しい予選を勝ち抜いた“できの良い”ロボットたちが放つ技の数々は、見ている誰をも夢中にさせてしまうから不思議。バトル途中の調整で水を差されることもなかった今大会は、最後まで興奮が続いた

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【第5試合】STEP1(SHR研究会)対イプシロン(小林正幸)

 予選では、階段昇降で会場を感動させたSTEP1に対するのは、カクカクしたデザインがいかにもロボットっぽいイプシロンだ。


 これも、体格差の大きな試合になった。小さいイプシロンが相手の懐にはいれればいいのだが、STEP1も姿勢を低くしてそれを許さない。イプシロンは両手を挙げて威嚇するけど、ロボット相手ではあんまり意味もない。STEP1に右手を粉砕された上、ノックアウトされてしまった。


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 ラウンド2対0、審査5対0でSTEP1。でも、観客は判官びいきで小さいほうを応援してたよ。

【第6試合】マイケル(のんさや)対HSWR-01(中村素弘)

 マイケルは腰の座ったパンチを繰り出すロボットだ。参加者の間でも、このロボットは要注意だとする声が大きかった。


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 一方のHSWR-01は、大きなロボットだ。動きの中でバランスを取っているようで、フラフラしているように見えるが、実は安定がいい。自律性も高く、投げたビーチボールをキャッチして投げ返すなどという技も披露した。


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 この戦いは、お互いに決定的なダウンを奪えない苦しい展開になった。ダブルノックアウトもあったのだが、決着をつけたのは第4ラウンド。マイケルが繰り出した大振りの左フックが宙を切り、バランスを崩したところにHSWR-01の右がきれいに入ったのだ。


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 結局これが決め手となり、ラウンド1対0、審査5対0でHSWR-01の勝ち。5対0といっても、それぞれの審査員は僅差なんだけどの5対0だったそうだ。

【第7試合】弐号機(坂本元)対剛王丸(津藤智)

 今度は、大きさも同じくらいの良く似たタイプのロボットの戦いだ。しかし、弐号機側が自爆するというハプニングもあったりして、ラウンド3対0、審査5対0で剛王丸の勝利。


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【第8試合】ROBOTIS-GW1(ByoungSoo Kim))対ガングー1(松川正之)

 韓国から出場の「足だけロボット」に対するは、割とシンプルなデザインのガングー1。ガングーは「玩具」の意味じゃないとは思うんだけど、実際、おもちゃっぽい雰囲気でかわいい。


 姿勢を低くして、頭突き攻撃をかわしたいROBOTIS-GW1に対し、ガングー1は軽快なステップで後ろに逃げて間合いを詰めさせない。それを追い詰めようとするROBOTIS-GW1は、ちょっとヘビを思わせる雰囲気でカッコイイ。ただ、ROBOTIS-GW1にとって残念なのは、1分という短いラウンドではガングー1が逃げ切れてしまうことだ。もう少し時間があればロープ(じゃないけど)際に追い詰めたりして、有効な攻撃ができたはずだ。


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 しかも、予選の時は快調に動いていた「何度も起き上がれる」という技が、どういうわけか決勝では不調のROBOTIS-GW1。結局3対0の5対0でガングー1の勝利。

[こばやしゆたか, ITmedia]

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