News 2002年9月9日 03:00 PM 更新

ソニー、デスクトップ「バイオ」にフラッグシップ「RZ」投入

ソニーが、デスクトップPC「バイオ」シリーズの秋モデルを発表した。フラッグシップモデルの「RZ」や省スペース型ホームユースモデルの「HS」など、新シリーズがラインアップに加わった

 ソニーは9月9日、デスクトップPC「バイオ」シリーズの秋モデル5シリーズ17機種を発表した。AV編集機能が充実したマイクロタワー型のフラッグシップモデル「RZ」や、使いやすい液晶ペンタブレット搭載機も用意された省スペース型「HS」(別記事参照)など、新シリーズがラインアップに加わった。また、「MX」にネットワークAVサーバ機能が追加されるなど、既存シリーズの強化も図られた。

新フラッグシップモデルのバイオRZ


バイオRZ

 フラッグシップモデルのバイオRZは、従来の最上位機RXの後継モデルとなる。「“映像”という切り口で高性能PCをより楽しく活用する」というRXの基本コンセプトは変えずに、各部の設計変更やブラッシュアップが図られている。

 「PCV-RZ70P」「PCV-RZ60」「PCV-RZ50」の3モデルがあり、それぞれに単体モデルと液晶ディスプレイ付属モデルが用意される。全機種に新コア(Northwood)を採用した2.4GHz以上のPentium 4を搭載。533MHzのFSBに対応した850EチップセットやRDRAM(PC800)を採用している(RZ50はSiS651チップセットにDDR SDRAM)。ドライブは全機種にDVD-R/RWを搭載し、RZ70PはさらにDVD-ROMを追加したツインドライブ構成となる。 そのほか、全機種にUSB2.0端子やメモリースティック/PCカードスロット、光デジタル出力端子などを装備する。

 新モデルで、設計変更されたのがマイクロタワー型のきょう体。新しい電源の採用と搭載位置の変更により、メモリを増設しやすくなったほか、きょう体/電源/CPUそれぞれにファンを用意して個別に回転数をコントロールできるなど、今後のCPUの進化を考慮した設計となっている。また、前面部にドルビーヘッドホン端子を装備し、本体から電源供給が可能となった専用新スピーカーを標準搭載する。

 AV編集機能では、全機種に新設計のMPEG2エンコーダボード「Giga Pocket Engine DX」を搭載。従来からの3次元DNRに加えて、3次元Y/C分離回路/ゴーストリダクションの追加やアナログ回路の改善など、高画質化回路の機能アップが図られた。また、同社WEGA部隊が新たに開発したPC専用TVチューナーを搭載。「画質・音質ともに、従来の汎用コンパクトTVチューナーから大きく向上している」(同社)。


新設計のMPEG2エンコーダボード「Giga Pocket Engine DX」

 そのほか、サーバ機能向上が図られた新バージョンの「Giga Pocket(Ver5.0)」や、簡単操作でムービーメニュ付きDVDが作成できる「Click to DVD」、PremiereやGiga Pocketで編集・録画した映像を画質劣化を極力抑えてエンコードできる「TMPGEnc DVD Source Creator for VAIO」など、ソフトウェアの強化も図られている。

 主な仕様は以下の通り。

製品名PCV-RZ70P(同L7)PCV-RZ60(同L7)PCV-RZ50(同L5)
CPUPentium 4/2.8GHzPentium 4/2.53GHzPentium 4/2.4B GHz
メモリ512MバイトRDRAM(PC800)256MバイトRDRAM(PC800)256MバイトDDR SDRAM
HDD約160Gバイト約120Gバイト
ドライブDVD-R/RW&DVD-ROM DVD-R/RW
グラフィックNVIDIA GeForce4 MX440チップセット内蔵
ディスプレイなし(17型SXGA液晶)なし(17型SXGA液晶)なし(15型XGA液晶)
AV関連機能TVチューナー、MPEG-2リアルタイムエンコーダ
通信56Kbpsモデム、10/100BASE-TX
OSWindows XP Professional EditionWindows XP Home Edition
実売想定価格39万円前後(48万円前後)28万円前後(37万円前後)21万円前後(27万円前後)
発売日9月28日

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[西坂真人, ITmedia]

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