News 2002年9月11日 03:29 AM 更新

SONICblueとIntelが共同開発した“あれ?”

SONICblueとIntelが「IDF Fall 2002」で“あの”Replay TVブランドを冠したポータブルプレーヤを発表した

 SONICblueとIntelは共同でReplay TV PVP(Personal Video Player)の製品コンセプトを発表した。Replay TV PVPは20GバイトのハードディスクとXScaleベースのMPEG4プレーヤー、それに4インチ1/4VGAのTFTカラー液晶パネル、USB 2.0を内蔵した製品で、2003年に発売予定だ。

 音楽再生機能も持っているため、iPODのようなハードディスク音楽プレーヤーとしても利用できる。サイズもiPODに近いプロフィールのようだ。写真はIntelが制作したリファレンスデザインのPVP。録画したビデオ、音楽を問わずどこでもメディア再生を行えるメディアプレーヤーとして訴えていく。


Intelが制作したリファレンスデザイン

 商品名を見て「あれ?」と気づく人もいることだろう。日本では販売されていないが、Replay TVは米国でもっとも人気のあるPVR(Personal Video Recorder)の1つ。CMスキップ機能やネット経由のビデオ交換機能を搭載し、著作権法違反でテレビ局などから訴えられている“あの”Replay TVなのだ。

 Replay TV PVPではPCで録画したビデオをUSB 2.0経由で転送できるほか、Replay TVで録画したビデオをMPEG4に変換して転送することができる。また、転送は双方向で行えるため、PCで録画したビデオをReplay TV PVPに転送しておき、別の場所にあるReplay TVに転送してテレビを見るといった使い方もできる。

 もうひとつ「あれ?」と思うこともある。Replay TVを発売しているSONICblueはともかく、Intelの名前がなぜ出てくるのだろうか?(しかもIntelは共同ニュースリリースまで発行している)。どうやら、PVPの設計やコンセプトはIntelのラボから出てきたもののようだ。

 会場で披露されたPVPにはXScaleベースのプロセッサが内蔵されており、ファームウェアとしてIntelのEmerging Platform Laboで開発されたビデオCODECなどの技術が使われている。SONICblueはIntelからPVPを構成する技術要素やハードウェアのリファレンスデザインのライセンスを受け、Replay TVシリーズの1つとして製品化するというカラクリである。

 そして最後は「あれ?」ではなく「う〜ん」だ。PVPは、いわばiPODとMT-AV1(シャープのSDカード対応MPEG4プレーヤー)を組み合わせたような製品である。音楽プレーヤーの魅力は分かるが、MPEG4プレーヤーが付加価値をエンドユーザーに感じさせるためには、ビデオデータをシームレスにプレーヤーへと持ち込めなければならない。

 IntelがSONICblueを選んだのは、Replay TVという人気PVRを基盤にして、簡単かつ便利なポータブルAVデバイスを目指したかったからだろう。ホスト側を担当する製品がPCだけでは、PVPの成功の可能性は非常に低くなる。

 もっとも、日本ではReplay TVが販売されていない。Replay TV PVPのみで販売される可能性も否定はできないが、あくまでも可能性程度に考えていた方がいいかもしれない。

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[本田雅一, ITmedia]

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