News:ニュース速報 2002年9月27日 09:31 PM 更新

シャープ、裸眼立体視が可能なLCDを実用化

シャープは9月27日、裸眼立体視が可能な液晶ディスプレイの実用化に成功したと発表した

 シャープは9月27日、裸眼立体視が可能な液晶ディスプレイの実用化に成功したと発表した。2D表示と3D表示を切り替えられ、3D表示時には専用めがねをかけずに立体視することができる。関連分野の企業が参加するコンソーシアムを結成し、新LCDの普及とコンテンツ拡充に乗り出す。


 実用化した3D液晶ディスプレイは、一般の裸眼立体視ディスプレイで使用されている「視差バリア」方式を採用。通常のTFT液晶ディスプレイと、独自開発の「スイッチ液晶」を組み合わせている。


 スイッチ液晶が光の進行方向を制御し、左右両眼の視差分の光を分離。左右それぞれの画像を足し合わせてTFT液晶ディスプレイに表示することで裸眼立体視が可能になる。スイッチ液晶を制御して光を透過させることで、通常の2D表示に切り替えられ、通常のディスプレイとしても使用できる。

 パネル構造が簡単なため、従来の3Dディスプレイと比べ安価に製造できるという。PC用ディスプレイや液晶TV、PDAなどへの応用を考えており、来春にも製品化する計画。

 3D市場を開拓するため、ハードメーカーやコンテンツ企業などが参加するコンソーシアムを発足させる。既にソニーや東芝、三洋電機、オリンパス光学工業、富士写真フイルム、マイクロソフトなどが賛同を表明している。

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