News:ニュース速報 | 2002年9月30日 04:43 PM 更新 |
日立製作所は9月30日、TV電話等の動画像や音声処理を高速に実行するプロセッサ「SH7300」を製品化、11月からサンプル出荷すると発表した。1万個ロット時の価格は3000円。
通信処理を主として行なう端末のベースバンドLSIと接続し、音声や動画などのマルチメディアアプリケーションを専用に処理するプロセッサ。同社の次世代携帯電話端末向けプロセッサ「SH-Mobile」シリーズとしては、第3弾の製品となる。
SH7300では、画像処理用のMPEG-4ハードウェアアクセラレータを搭載。従来のSH-Mobileシリーズなど、ミドルウェア対応のMPEG-4処理によるCPU負荷を1/5程度に軽減することで、MPEG-4処理性能を2倍以上向上。TV電話などの次世代アプリケーションの高速動作が可能となる。
また、1280×1024ピクセル(SXGA)カメラ対応のインタフェースを内蔵。高精細カメラの画像データを高速に取り込んで画像処理を行えるほか、電子ズーム表示など多彩な表示もこなす。
さらに、アプリケーション開発用プラットフォームや動画・音声を同時記録する「MP4」フォーマットに対応した動画記録ミドルウェアを用意。MP4データの保存および動画・音声の同期再生が可能なほか、一旦保存した動画に後から音声を吹き込むアフレコ機能など、「ビデオメール」の開発も行える。
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