News:ニュース速報 | 2002年11月1日 06:18 PM 更新 |
慣れ親しんでいたサイトがある日突然ポルノサイトに──こんな事実が相次いでいると、従業員ネットアクセス管理ソフトの米WebSenseが報告した。背景にはドメイン名の契約期限切れ問題がある。
音楽ファイル交換で大きな関心を呼び、破産した米Napster。今年9月、ドメイン名「napster.com」を含む資産売却にスペインのポルノ関連業者Private Media Groupが参加、同ドメイン名をアダルトコンテンツの交換サイトに転用する計画が明らかになった。
逆に「UNCGirls.com」をポルノサイトに利用していた業者に対し、ノースカロライナ大学(University of North Carolina)がドメイン名の返却を求めて提訴。9月に大学側の主張が認められた。
WebSenseの調査によると、半年前にショッピングやニュースポータル、旅行サイトだったドメイン名1500以上が現在はポルノサイトに転用されている。また半年前にポルノサイトだったドメイン3000件が逆に今では一般的なコンテンツを提供しているという。
企業にとっても、従業員のネットアクセス管理上、ドメイン期限切れ問題は重要だとWebSenseは指摘。例えばポルノサイトに職場からアクセスする従業員が原因で、企業はセクシャルハラスメント訴訟を起こされる可能性もある。「利用している管理ソフトが変化の早さに対応していないと、企業は重大な法的責任を負うリスクが発生する」と警告している。
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