News 2002年11月15日 11:59 PM 更新

3GHz超&HT技術をオンラインゲームで体験――秋葉原でPentium 4/3.06GHz発売イベント

最新テクノロジー「ハイパースレッディング」を搭載した新プロセッサの発売記念イベントが、今週末、秋葉原で行われている

 昨日発表されたデスクトップPC向け新プロセッサ「Pentium 4/3.06GHz」――最速を誇るプロセッサの新登場で気になるのは、「それを使った最速PC環境で最新ゲームをやったらどうなるか」ということ。それを体験できるイベントが、秋葉原で早くも行われている。

 インテルは11月15−17日の3日間、東京・秋葉原で「インテルPentium 4プロセッサ3.06GHz発売記念イベント」を開催している。


Pentium 4/3.06GHz発売記念イベントが開催されている秋葉原「ASOBITCITY」

 イベントは、今年10月にラオックスがオープンした総合エンターテイメント・ショップ「ASOBITCITY(アソビットシティ)」で行われている。会場となっているのは、インテルがASOBITCITYの6階に開設しているオンラインゲーム紹介スペース「Online Game Stadium」だ。


オンラインゲーム紹介スペース「Online Game Stadium」

 このスペースのコンセプトは、「“最新”オンラインゲームを、“最速”の通信環境と“最速”のプロセッサで体験できる」ということ。通常は、Pentium 4/2.8GHzを搭載したバリューモアのデスクトップPC「ValuMore! Benefit HIGH」が24台設置され、通信インフラにNTT東日本のBフレッツ(100Mbps)回線を使うという最高のPC環境で、最新オンラインゲームが体験できるようになっている。

 このコンセプトにならって、会場内のPCのプロセッサは、昨日最速プロセッサの座に就いたPentium 4/3.06GHzに一新された。


会場内で使われているバリューモアのデスクトップPC「ValuMore! Benefit HIGH」にはPentium 4/3.06GHzが搭載された

 ValuMore! Benefit HIGHの主な仕様は以下の通り。

製品名ValuMore! Benefit HIGH
CPUPentium 4/3.06GHz(HT技術対応)
マザーボードIntel D850EMD2L
メモリRDRAM PC800 512Mバイト(256Mバイト×2)
グラフィックカードnVIDIA GeForce4 Ti4600(128Mバイト)
HDD40GB(7200rpm)
サウンドカードSound Blaster 5.1
OSWindows XP Home Edition

 最新オンラインゲームとして用意されたのは、スクウェアの「FINAL FANTASY XI for Windows」(11月7日発売)と、エレクトロニック・アーツ・スクウェアの「バトルフィールド 1942」(9月13日発売)および「メダル オブ オナー アライド アサルト」(11月21日発売予定)。3ソフトともに、ハイパースレッディングテクノロジに対応している。

 人気を集めていたのは、先日発売されたばかりのFINAL FANTASY XI for Windowsだ。このオンラインゲームは、PC動作環境にハイスペックが要求されることでも有名。プロセッサだけみても、Pentium III/800MHz以上が必須条件で、快適な操作にはPentium 4以上が推奨されている。まさに、最新プロセッサの実力を確かめるのにうってつけのゲームというわけだ。


人気は先日発売されたばかりのオンラインゲーム「FINAL FANTASY XI for Windows」

 FINAL FANTASY XI for Windowsには、動作環境をチェックするためのベンチマークテストが用意されている。このスコアが1500以下だと、動作に必要な環境を満たしていないことになる。逆に4000以上のスコアは、快適に動作できるというお墨付きになる。

 Pentium 4/3.06GHzのスコアが気になるところだが、会場にいたインテル担当者によると「昨日(11月14日)、会場設営の時にベンチマークテストを行ったところ、5700というスコアをマークした。この数値にはスクウェア担当者もビックリしていた」とのこと。

マルチタスクのデモも

 イベントでは、新プロセッサの最大のウリであるハイパースレッディング技術のデモンストレーションも行われている。1つのプロセッサをあたかも2つあるように動作させてパフォーマンスを高めるこの新技術は、2つのプログラムをマルチタスクモードで効率よく実行できるのが特徴。

 会場では、ハイパースレッディングなしとの比較を実施。フォアグランドでMPEGエンコーディングソフト「TMPGEnc」を動かし、バックグランドでブロードバンド向け3DCGオンデマンドインターネットカラオケ「もーしょんパラダイス」を動作させるマルチタスク処理のデモが行われた。


ハイパースレッディングのマルチタスク処理デモ。右がハイパースレッディングなしのPC

 約40秒の映像を収めたAVIファイルをMPEG-2ファイルにエンコードした結果は、ハイパースレッディング効果で約15%の高速化がみられた。「もっと収録時間の長いファイルなら、ハイパースレッディングの効果はさらにはっきり出てくる」(インテル担当者)。

 今週末、秋葉原で、ハイパースレッディングという“最新技術”を、体験してみてはいかがだろうか。

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関連リンク
▼ ASOBITCITY(アソビットシティ)

[西坂真人, ITmedia]

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