News | 2002年11月19日 03:42 AM 更新 |
COMDEX/Fallでの発表に先立ち、MicrosoftはDell ComputerとHewlett-Packardの新しいPocketPCに関して簡単な紹介を行った。DellはCOMDEX/Fall初日に行う発表会、HPも出展ブースにおいて詳細なアナウンスを行う。
Dellの「Axim X5」は以前から噂されたとおり、XScale搭載で最低価格が199ドルと画期的に安い。デザインは無骨でサイズも大きいが、カラー液晶パネル搭載で300MHzの高速プロセッサと32Mバイトメモリを搭載したPocketPCが200ドルを切るというのは驚異的だ(249ドルの価格に50ドルのメールインリベート付き)。
拡張用としてコンパクトフラッシュTYPE IIとSDカードのスロットを持つDellの製品はすでに米国での販売を開始している(DellのAxim X5紹介ページ)。100ドルアップで400MHzプロセッサ、64Mバイトメモリのモデルも選択できる。
一方、HPの製品は従来と同じPocketPC 2002ながら、より薄く、軽量な「iPAQ h1910」と、無線LANとBluetoothを両方内蔵した「iPAQ h5450」。前者は299ドル、後者は699ドルで販売される。
h1910は薄型きょう体に200MHzのXScaleプロセッサ、SDスロットが搭載される。ただし、従来のiPAQ用ジャケットオプションは利用できない。幅は69.8ミリ、厚みは12.8ミリと手に持ちやすく、重量も120グラムと携帯電話に近い軽さ。それでいて内蔵メモリは64Mバイトを搭載している。ただしバッテリ持続時間は4時間と短い。
h5450は既存製品の強化版で、従来と同じきょう体を採用。重さも206グラムあるが、その代わりに802.11b無線LANとBluetooth、SDスロットを内蔵。プロセッサもXScaleの400MHzと高速だ。さらに指紋認証機能が搭載されており、他人がPocketPC内の情報にアクセスできないようにロックをかけることが可能だ。アプリケーション次第で、ネットワークへの自動ログインなどにも利用できる。きょう体の外形が従来機と共通のため、既存のiPAQ用ジャケットも利用できる。
中でもh1910は手に取ってみると、驚くほどコンパクトで、従来のPocketPCのイメージを覆すインパクトがある。将来、このサイズに通信機能が入ってくれば、PocketPCは大きな転機を迎えることができるだろう。
また英国の携帯電話オペレータ、Orangeが、Windows CEベースのSmartPhoneを170ポンドで販売開始しているという。6月のTechXNYで紹介されたPocketPCベースの製品とは異なりコンパクトな端末で、数少ないキーで動作する。グラフィカルなユーザーインターフェイスを持つリッチなアプリケーションも動作可能で、もちろんPocketPCと似た電子メールやコンタクトリストなどの情報も扱うことができる。
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[本田雅一, ITmedia]
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