News 2002年11月21日 10:51 AM 更新

AMD、「デュアルOpteronによる64ビットWindowsデモ」フォトレポート(1/2)

AMDはOpteron上での64ビットWindowsの動作や、Athlon 64、Alchemyなどの動作デモを個別プレス向けに実施している。その様子を写真を中心に紹介する

 AMDでは、Opteron上での64ビットWindowsの動作デモ(11月18日の記事参照)や、Athlon 64(ClawHammer)、組み込み用のAlchemyのデモを、個別プレス向けルームで実施している。写真を中心にその様子をレポートしよう(技術的な説明は別途掲載予定)。

デモマシーンは、デュアルOpteronのサーバ機

 今回の64ビットWindowsは、次期WindowsサーバOSである「Windows .NET Server 2003」をベースにし、AMDのOpteronプロセッサに最適化したものだ。見た目は、既に公開され、MSDN会員ならダウンロードもできるWindows .NET Server 2003と全く変わらない。


Microsoft製の特別版Windowsであるとの説明ポスター


今回の動作アプリケーションとOSなどのシステムをIE 6上で表示

 実際のデモが行われているマシンは、1Uシャーシへ実装されたデュアル実装のOpteronプロセッサ。これは64ビットLinuxなどのデモにも使用されるなど、頻繁に登場しているので目新しさはない。このデモで面白かったのは、動作するOSがWindowsであるという点と、そのサーバマシンを制御するNEWISYS社によるSystem Managementソフトだ。

 このブラウザベースの管理ソフトは、サーバ管理に必要な機能をすべてブラウザから行えるのだ。システムの起動や停止はもちろんのこと、なんとBIOSのアップデートまでもこなしてしまう。


1Uサイズに収められたデュアル構成によるOpteronプロセッサによるサーバ


NEWISYS System ManagementからBIOSまでアップデートできる

 実は、このNEWISYS System Management用に、デモマシン上には、専用のPowerPCプロセッサが搭載されており、このプロセッサとOpteronプロセッサの間をJTAG Interfaceと呼ばれる独自のバスで結合。Opteronプロセッサ側の全ハードウェアシステムを制御しているのだ。

 つまり、Opteronシステム側のOSには依存することなく、ブラウザからPowerPCを介して制御できるため、Linuxであれ、Windowsであれ、問題なく制御できるのだ。


NEWISYS System ManagementはGUIによってサーバハードを制御可能だ

 デモでは、Microsoft社による64ビットバージョンのIIS(Internet Information Server) Version6と、同じくTerminal Servicesの64ビット版が動作していた。これ自体が32ビット版と比べた場合に、より高速に動作していたことは言うまでもないが、むしろ特筆すべきなのは、同時に32ビット版のIE 6が、同じ環境で何の切り替えもなく動作できていたことだろう。


64ビットのIIS 6と32ビットのIE 6が、同じOS環境上で同時に動作できる

改名されたAthlon 64のデモマシーンも公開

 COMDEXのキーノートスピーチで「Athlon 64」と改名された、K8ともClawHammerとも呼ばれていた第8世代Athlonベースのデモマシンも、同じ個別プレス向けルームで公開されていた。

[清水隆夫, ITmedia]

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