News:ニュース速報 | 2002年12月12日 10:11 PM 更新 |
スウェーデンのCoding Technologiesと松下電器産業、NECの3社は12月12日、MPEG-4オーディオ技術「MPEG-4 AAC Plus SBR」(aacPlus)を低消費電力化する「ローパワーSBR方式」を開発したと発表した。モバイル機器で高音質な音楽再生が実現できるとしている。
aacPlusは、MPEGのAAC(Advanced Audio Coding)方式と、Codingが開発した、SBR(Spectral Band Replication)技術を組み合わせたもの。SBRは再生帯域を拡大する技術で、MP3PROにも導入されている。aacPlusでは、従来のAACの約半分の情報量で同等の音質を実現できるという。
3社が開発したローパワーSBRは、SBRと比べデコード処理を40%少ない演算量で実現できる。ビットレート48Kbps時でもCDに迫る高音質再生を実現できるという、演算量が減る分消費電力を抑えられ、携帯電話やPDAなどのモバイル機器でも余裕を持って実装できるという。
aacPlusは2003年5月に規格化される予定。ローパワーSBR方式は10月に中国・上海で開かれたMPEG会議で最終委員会原案に採用されており、MPEG-4オーディオ規格として標準化される見通しとしている。
[ITmedia]
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