News:ニュース速報 | 2002年12月18日 06:48 PM 更新 |
日本放送協会(NHK)と民放16社は12月18日、地上波デジタル放送の免許を総務省に一斉に申請した。2003年12月1日から、東京、名古屋、大阪の3大都市圏で放送を開始する。
地上波デジタル放送は、先行してスタートしたBSデジタル放送と同様に双方向データ放送なども可能。携帯電話などのモバイル端末でも鮮明な放送を受信できるなどの特徴がある。
東京放送(TBS)はUHF22チャンネルを、フジテレビジョンはUHF21チャンネルを希望している。ただしTVのリモコンでは従来通り「6」を押せばTBSを選べるようになる予定。フジは当初、アナログ放送と同じ編成のサイマル放送でスタートし、順次番組の高画質化を図るとしている。
地上波デジタル放送はUHF帯を使用する。従来のアナログUHF局との混信を防ぐため、一部地域ではアナログ周波数の変更が必要になる(アナアナ変換)。視聴者宅のアンテナの方向やTV設定の作業コスト約1800億円は国が負担することを決めており、このコストは携帯電話ユーザーなどが間接的に支払う電波利用料などでまかなわれることから批判も強い(9月6日の記事参照)。
混信対策のため、東京での放送は当初都内の一部地域にとどまる。名古屋と大阪では当初から各200万世帯以上の視聴が可能になるとされる。
[ITmedia]
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