News:ニュース速報 | 2003年1月7日 11:38 AM 更新 |
米国で1月6日発表された2つのオンラインショッピング調査報告書によると、米消費者は2002年のクリスマス商戦期、ネット上でのショッピングに130億ドル以上を費やした。
まず米調査会社Jupiter Researchの調査速報によると、2002年のオンラインショッピング消費額は前年比約17%増の131億ドル。同社では、オンライン小売業者が配送料を無償化したことで、こうした順調な伸びが得られたと推定。だがこうしたプロモーションがもはや当たり前と考えられるようになってきたことは、長期的に小売業者にとって重荷になる可能性もあると警告している。
一方、投資銀行のGoldman Sachsと調査会社のHarris Interactive、およびNielsen//NetRatingsの3社がまとめた報告書「eSpending Report」では、同期の米オンライン消費額は137億ドル近くに上り、前年の110億ドルから24%強の増加になったとしている。さらに旅行関連の消費も含めると前年比約22%増の157億ドルだという。
eSpending Reportによると、米消費者は2002年のクリスマス向けショッピングのための予算の16%をオンラインでの買い物に費やした。前年は14%だった。実際の消費の時期については、シーズン初めとクリスマス前の最後の1週間に集中する二極分化の傾向が現れているという。
また消費者は「書籍/音楽/ビデオ/DVD」に31億ドルを、「衣料品」に27億ドル近くを、「旅行」と「家電」にそれぞれ20億ドル近くを、また「玩具/ビデオゲーム」に18億ドルを費やしたと報告されている。「書籍/音楽/ビデオ/DVD」のカテゴリーは前年比で消費額が40%増えたが、成長率で最も大きいのは「家電」と「玩具/ビデオゲーム」でそれぞれ70%強の増加となっている。「衣料品」は20%増、「旅行」は約6%増。
さらにこの報告書では、2002年の米クリスマス商戦期のオンライン買い物客は、女性が51%、男性が49%だったとされている。2001年は男女とも50%だった。年齢別では18−24歳の層が7%、25−34歳が21%、35−44歳が22%、45−54歳が21%、55歳以上が19%。前年比で最も伸びたのは18−24歳の層だった(2001年の10%から7%増)。
Jupiter、eSpending Reportはいずれも、11月と12月のショッピング動向を調べている。
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