News | 2003年1月9日 06:11 PM 更新 |
ソニーは、カメラ機能にフォーカスした新型CLIEを北米で発売する。これは、ラスベガスで1月9日に開幕する「2003 International CES」に先立ち、プレス向けの内覧会で披露したもの。カメラ撮像素子が従来の31万画素から200万画素になり、フラッシュも搭載した意欲作だ。
新型CLIEの型番は「PEG-NZ90」。詳細なスペックは公開されていないものの、OSは「Palm OS 5」(英語版)、CPUは200MHzというから、10月にリリースされたNXシリーズと同等と思われる(NXシリーズはXScale PXA250/200MHzを搭載)。回転式のディスプレイや、画面サイズ(320×480ピクセル)も同じだ。
ただし、フラッシュの搭載は消費電力の大幅な増大につながる。このためCLIEシリーズでは初となる入れ替え可能な(リムーバブル)バッテリーを採用した。メモリースティックやバッテリーを取り替えることで、長時間の撮影も可能になるが、同時にきょう体は従来よりも大柄になった。
「今回は、PDA(としての機能や使い勝手)よりも、デジタルイメージングに重点を置いた」(ソニー)。
もう1つの特徴は、通信機能の充実だ。PEG-NZ90には、Bluetoothを内蔵したほか、本体下部にIEEE 802.11b無線LANカード(専用オプションのPEGA-WL100)を装着するための「エキスパンションスロット」が用意されている。コンパクトフラッシュと同じ形状だが、今のところは「無線LANカード専用」という。
この新型CLIE。同シリーズの最上位モデルという位置付けで、北米では2月末に発売される予定だ。価格は799ドル。なお、日本国内での発売は未定となっている。
[芹澤隆徳, ITmedia]
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