News 2003年1月14日 02:56 AM 更新

iRiver、光入出力付きHDDオーディオプレーヤーを公開

韓国iRiverはシリコンオーディオプレーヤーやHDDオーディオプレーヤーをCES会場で公開した

 昨年、日本でもMP3/WMA対応CDプレーヤー「Slim-X」がヒット商品となった韓国iRiverが、512Mバイトのフラッシュメモリを内蔵する小型のシリコンオーディオプレーヤーを発売する。International CES会場にプレス向け説明会場を設けたiRiverは、一連のオーディオ製品を公開した。同社からは昨年末、256Mバイトメモリを搭載したiFP-190Tが日本でも発売されたばかりだが、新製品はそのメモリ容量を2倍に増加させたiFP-195T。

 漢字表示も可能な高精細の液晶ディスプレイを内蔵しながら、重さはバッテリなしで32グラム。単3電池1本で動作する。再生可能なフォーマットはMP3、WMA、ASFだが、ファームウェアのアップデートでOggVorbisに対応する予定という。ただし接続はUSB 1.1経由となっている。


単3電池1本で動作する小型プレーヤーながら、512Mバイトのメモリを内蔵。エアチェックもできる

 FMチューナとマイクも内蔵しており、内部メモリに記録。マイクからの音声記録はもちろん、ラジオのエアチェックをメモリに行えるのはユニークだ。バッテリライフはおよそ20時間。価格は349.99ドルで、米国と韓国では2月から出荷される。

 しかしCESでの目玉はなんといっても、10Gバイトもしくは20Gバイトのハードディスクを内蔵する「iHP 100」だ。

 iHP 100はUSB 2.0に対応し、大サイズのバックライト付き液晶表示パネルを装備。リチウムポリマーバッテリで15時間の駆動が可能で、同社の他製品と同様にMP3、WMA、ASF、そしてアップデートでOggVorbisをサポート。さらに大量の楽曲を管理するため、音楽を雰囲気で分類してくれる米MoodLogicのクライアントソフトウェアを統合しているという。サイズは105×59ミリで厚さは18ミリ。重量はまだファイナルではないとのことだったが、手に取った雰囲気では他の1.8インチハードディスク採用機と同等かそれ以下の軽さだった。


iHP-100の本体。光入出力機能やリアルタイムMP3録音が特徴

 iHP 100はまた、入出力端子が充実しており、ヘッドフォン出力、ラインレベルのアナログ入出力に加え、S/PDIF光入出力端子を通じたデジタル音声入出力をサポート。マイク端子からの入力を含め、すべての音声入力はMP3でリアルタイムに圧縮しながらハードディスク内に記録できる。米国と韓国での出荷は5月で、価格は300ドル台の前半となる予定。日本でも追って製品化される見込みだ。


ジョイスティックと側面のボタンで操作はやりやすい


ラインレベルと光SPDIFの入出力をサポートする。PCとの接続はUSB2

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▼ 特集:2003 International CES

[本田雅一, ITmedia]

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