News | 2003年1月14日 01:15 AM 更新 |
MicrosoftのBill Gates氏は「International CES 2003」の基調講演において、「Media2Go」をアナウンスした。Media2Goは小型液晶ディスプレイとハードディスクを搭載。Windows CE.NETベースでWindows MediaやMP3、MPEG4などのメディア再生をサポートするという。Media2Goとは、どんな製品なのだろうか。
Microsoftによると、Media2GoはWindows CE.NETの上に構築したメディアプレーヤーを構築するためのソフトウェアコンポーネントセット。つまりPocketPCやHandheld PCなどと同様の製品である。各ベンダーはMedia2Goを採用し、Windows CE.NETに対応するハードウェアプラットフォームを利用することで、簡単に製品を開発できる。
ハードウェアプラットフォームは、Intelがプラットフォーム技術を提供しているXScaleベースの動画対応メディアプレーヤープラットフォーム「Portable Media Player」をリファレンスデザインとするほか、SamsungやViewSonicともハードウェア開発で協力しているという。PCとの接続はUSB 2.0のほか、IEEE1394もオプションとしてサポートされる。
別途、Intelの担当者に話をうかがったところによれば、XScale向けに最適化されたソフトウェアを提供することで、良好な動画再生が可能という。試作モデルとして見せられたMedia2Goデバイスは、クオータVGAの液晶パネルを搭載していたが、動画再生能力に余裕が感じられ、さまざまな再生コントロールにも素早くレスポンスした。
Microsoftによるとx86、SHなどのアーキテクチャにも最適化しており、500KbpsのWMV、MPEG4をクオータVGA、毎秒30フレームで再生可能とのことだ。
ただしデモ機の中身はiPAQで、その上でMedia2Goのシェルを起動。きょうたいはiPAQをスッポリと入れただけのモックアップ。製品では小型化を含めて製品としての完成度を上げる予定という。
Microsoftによると、Media2Goの優位性はWindows XPとの密な統合にあるという。Media2GoデバイスはPocketPCにおけるActiveSyncと同様のビヘイビアで、写真、音楽、ビデオ、テレビキャプチャなどのデータを同期する機能が実装されている。またWindows XPのBluetoothサポート機能と接続し、ワイヤレスで同期を行うこともできる。
「Windows XP Media Center Edition」のビデオ録画機能との連携も考慮されており、Media Center Editionで録画されたテレビライブラリをMedia2Goに転送(動画フォーマットの変換も自動的に行われる)できる。MicrosoftによるとVHSクオリティの設定で、最高175時間のビデオを記録可能とか。
Media2Goの製造パートナーは、三洋電機、Samsung、ViewSonic、iRiverの4社。今年の年末商戦には製品が登場する見込みだ。
関連リンク[本田雅一, ITmedia]
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