News:ニュース速報 2003年1月29日 11:33 AM 更新

西欧家庭のブロードバンド浸透率は7.5%、首位はベルギー


 調査会社Strategy Analyticsは1月28日、欧州ブロードバンド市場についての調査結果を発表した。西欧諸国でブロードバンドインターネット接続サービスに加入している家庭は現在1200万世帯で浸透率は7.5%、2002年の新規加入は630万世帯で前年から55%の伸びだと報告している。

 同社では、2003年にはさらに720万世帯が新規加入し、これにより浸透率は11.9%に増加する見通しだとしている。

 同社の報告では、2002年末現在、欧州でブロードバンド浸透率が最も高いのはベルギーで20.2%。以下、デンマーク(18.2%)、オランダ(13.7%)、スイス(11.4%)、スウェーデン(10.8%)、オーストリア(10.3%)と続く。スペイン、ドイツ、フィンランド、ノルウェーは7−8%台、英国は6.1%、ポルトガル、フランス、イタリー、アイルランド、ギリシャは5%未満。

 同社では、「CATV事業者とテレコム事業者間の競争が激しい国ほど浸透率が高いことが分かった」とし、「政府や規制当局には、複数社が市場参入して競争を繰り広げられるような政策が求められている。さもないとブロードバンドは都市部の裕福な少数の家庭のものにとどまるだろう」と警告している。

 2002年はCATVよりADSLを選ぶ人が引き続き多く、新規のブロードバンドサービス加入者に占めるADSLの割合は2001年の72.3%から76.1%に拡大した。CATVは26%から22.6%へのシェアダウン。ただしStrategy Analyticsでは、2003年は新規加入者に占めるCATVの割合が25%に増え、ADSLの割合は71%にとどまるだろうと予測している。

 Strategy Analyticsは、2008年には、西欧諸国のブロードバンド浸透率は38%に達するだろうとし、今後もDSLとCATVの優勢が続き、その他のプラットフォーム(衛星、光ファイバ、固定ワイヤレス、電灯線)のシェアは2.1%にとどまるだろうと予測している。

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