News:ニュース速報 2003年1月30日 09:08 AM 更新

AOL Time WarnerのTurner氏辞意、業績はAOL低迷が影響

Steve Case会長に続き、Ted Turner副会長も降板。AOL Time Warnerの2002年は1000億ドル近い純損失となった

 米AOL Time Warnerは1月29日、2002年10‐12月期と年間の業績を発表した。また、同日、副会長のTed Turner氏が5月の定期株主総会をもって退任する意向を表明したことも発表した。

 同社2002年は987億ドルの赤字。売上は前年比7%増の411億ドルとなった。うちサブスクリプション収入はAmerica Online(AOL)とCATV/ネットワーク部門での伸びが貢献して同13%増の190億ドル。一方、広告収入はAOL部門の落ち込みが響いて9%マイナスの77億ドルとなった。

 2002年のEBITDA(支払利息、税金、営業権の償却分を差し引く前の利益)は前年比5%増の91億ドル。AOLを除く全部門で2けた台の成長を記録した。

 10−12月期は売上が前年同期比8%増の114億ドル。EBITDAは16%増の28億ドルを計上した。各部門で2けた台の伸びを示す中、AOL部門のみ前年同期比11%のマイナス成長となった。

 2003年通期の業績見通しとして同社は、売上で5%程度の伸び、EBITDAは横ばいを予測。1‐3月期は売上が1けた台の伸び、EBITDAは横ばいから1けた台のマイナス成長を見込んでいる。

 一方、Turner氏は28日、最高経営責任者(CEO)Dick Parsons氏に辞意を伝えた。この中で、「私は人生を通じて慈善事業に多くの時間を割いており、最近では社会的に責任のある複数の事業にかかわっている。過去5年間を通じて私はこれらの活動から個人的な満足感を得るようになっており、さらに多くの時間と労力、リソースをこの活動に費やしたいと考えている」と語った。

 AOL Time Warnerでは先に会長のSteve Case氏が、やはり5月で退任すると発表したばかり(1月14日の記事参照)。

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[ITmedia]

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