News:ニュース速報 | 2003年1月30日 09:01 PM 更新 |
マルチメディア総研は1月30日、2002年の国内PC出荷実績をまとめた。総出荷量は1124万5000台と前年比8.5%減少。デルコンピュータが積極的な広告展開で認知度を高め、市場シェアで一気に4位に上昇した。
総出荷金額は1兆8000億円と同8.3%減。企業向けの不調が響いたが、店頭ルートでは液晶一体型デスクトップが好調で年後半から回復のきざしを見せた。
メーカー別シェアでは、企業向け・個人向けの両方に強いNEC(22.4%)と富士通(21.4%)が前年に続き1位と2位。3位のソニー(13.5%)は「バイオW」のヒットで一時はNECを上回る勢いだったが、売れ筋になっている20万円弱のA4ノートで通年のヒットが出ず、勢いは鈍った。
目立ったのは前年7位から4位に躍進したデル。国内のPC直販市場は2001年の約72万台から2002年は約75万台とほぼ横ばいだったものの、デルの2002年直販実績は約36万台と同20%アップ。直販に限ればシェア約48%と独走状態だ。総実績は企業向け72万台と個人17万5000台と推定され、特にTVコマーシャルなどの積極展開で個人向けの伸びが著しいという。
店頭ルートの通年の売れ筋はNECのノート「LaVie L」、年末商戦では富士通「BIBLO NB」。値ごろ感の高い実売16万−20万円程度のA4オールインワンに人気が集まっている。
2003年は、ほぼ横ばいの1100万台程度と予測している。
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