News:ニュース速報 2003年2月14日 04:54 PM 更新

日立が「ミューチップ」をさらに小型化、0.3ミリに


 日立製作所は2月14日、大きさが0.3ミリ角と世界最小の非接触型ICチップを開発、動作を確認したと発表した。同社が既に実用化した「ミューチップ」よりさらに0.1ミリ小さい上、量産性を高めたという。

 新チップでは表面と裏面に電極を設け、サンドイッチ上にICチップを挟むアンテナ構造を採用。チップ面積が小さくて済むのに加え、チップが上下反転しても動作するなどのメリットがある。生産時にチップ面の上下面を考慮する必要がなくなるため、量産性が高まっているという。

 ミューチップは、128ビットの数字列をワイヤレス送信できる超小型ICチップ。紙幣にすき込んで偽札を防止するといった用途が考案されている。


新チップは、ミューチップ(写真)よりさらに0.1ミリ小さい



関連記事
▼ 実用段階にきた粉末状のICチップ
日立製作所が開発した粉末状のICチップ「ミューチップ」。先月から量産が始まるなど、いよいよ実用に向けて動き出したこのチップが目指すのは、“気軽に捨てられる”デバイスだ

▼ 日立の0.4ミリチップが愛知万博の入場券に

関連リンク
▼ 日立製作所

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.