News:ニュース速報 | 2003年2月19日 05:53 PM 更新 |
富士写真フイルムは2月19日、新型「スーパーCCDハニカム」を搭載したデジタルカメラ「FinePix」2機種を発表した。ダイナミックレンジの拡大で、ハイライトやシャドウ部の表現に優れ、「限りなく銀塩フィルムの領域に近づいた高画質を実現した」という。
「スーパーCCDハニカムIV SR」を搭載した「FinePix F700」(5月上旬発売、7万4800円)と、「スーパーCCDハニカムIV HR」搭載の「FinePix F410」(3月9日発売、6万4800円)。
横長ボディの「FinePix F700」
F700が搭載するスーパーCCDハニカムIV SRは、感度が高い「S画素」とダイナミックレンジを広げるための「R画素」を備えた新デバイス。R、Sとも約310万画素で、カタログスペック上は有効画素数は620万画素と表記している。独自信号処理により、最大2832×2128ピクセル(約603万画素)の画像を撮影できる。
フィルムメーカーならではの新機能として「FinePix Photo mode」を搭載した。ボタン1つで記録画素数や感度、色調の設定が可能で、風景や花を鮮やかに撮影できる「F−クローム」やモノクロモードなどに切り替えられる。
レンズは3倍ズーム。ボディは横長デザインを採用し、両手でホールディングしやすいようにした。レンズをボディ中心部に配置したため、被写体とレンズ、液晶ディスプレイがほぼ同一軸上に並ぶので撮影しやすいという。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | FinePix F700 |
撮像素子 | 1/1.7型620万画素(S/Rとも各310万画素)スーパーCCDハニカムIV SR(原色フィルター) |
記録画素数 | 2832×2128/2048×1536/1600×1200/1280×960ピクセル、動画:640×480ピクセル/320×240ピクセル |
記録方式 | 静止画:JPEG、動画:AVI |
レンズ | 7.7−23.1mm(35mmカメラ換算で35−105mm相当)、F2.8−4.9 |
電子ズーム | 1280×960ピクセル時で最大約2.2倍 |
感度設定 | オート、ISO 200/400/800/1600相当 |
ファインダー | 実像式 |
液晶ディスプレイ | 1.8型CGシリコンTFT(約13.4万画素) |
記録メディア | xD-ピクチャーカード(16−256Mバイト) |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
サイズ | 108(幅)×54(高さ)×28(奥行き)ミリ |
重さ | 170グラム(電池、メモリーカード別) |
価格 | 7万4800円 |
スクエアデザインの「FinePix F410」
F410は、有効310万画素の「スーパーCCDハニカムIV HR」を搭載したコンパクト型。「ハニカム信号処理システム」により、最大2816×2120(600万画素相当)の画像を撮影可能だ。レンズは3倍ズーム。
F700と同様にPhoto modeを搭載した。メタルボディは青く光るフロントイルミネーションを備え、レンズカバーと連動して輝く。最大撮影枚数が約400枚(連続撮影時間約200分)に向上している。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | FinePix F410 |
撮像素子 | 1/2.7型有効310万画素スーパーCCDハニカムIV HR(原色フィルター) |
記録画素数 | 2816×2120/2048×1536/1280×960/640×480、動画:320×240/160×120ピクセル |
記録方式 | 静止画:JPEG、動画:AVI |
レンズ | 5.7−17.1mm(35mmカメラ換算で38−114mm相当)、F2.8−4.8 |
電子ズーム | 640×480ピクセル時で最大約4.4倍 |
感度設定 | ISO 200/400/800相当 |
ファインダー | 実像式 |
液晶ディスプレイ | 1.5型低温ポリシリコンTFT(約11.8万画素) |
記録メディア | xD-ピクチャーカード(16−256Mバイト) |
電源 | 専用リチウムイオン充電池 |
サイズ | 85.0(幅)×69.4(高さ)×27.5(奥行き)ミリ |
重さ | 165グラム(電池、メモリーカード別) |
価格 | 6万4800円 |
[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.