News 2003年2月26日 11:47 PM 更新

ユーリード、WM9やHTなど最新技術に対応した「Ulead VideoStudio 7」発表

ユーリードシステムズが、ビデオ編集ツール「Ulead VideoStudio 7」を発表。「新メディアへの対応」「ハイパースレッディング技術のサポート」「新ビデオフィルタの追加」といった新機能が加わった

 ユーリードシステムズは2月26日、ビデオ編集ツール「Ulead VideoStudio 7」を発表。Windows Media 9やハイパースレッディングなど最新技術に対応した。4月4日から発売する。価格は通常版が1万4800円(乗り換え版9800円、アップグレード版6980円、アカデミック版7800円)。


最新技術に対応した「Ulead VideoStudio 7」

 累計400万本という好調なセールスで同社を代表するソフトウェアに成長した「Ulead VideoStudio」。2002年のビデオ編集ソフト販売ランキング(BCN調査)でも、同ソフトは42%というトップシェアを誇っている。新バージョンとなる今回の新製品は、「新メディアへの対応」「ハイパースレッディング技術のサポート」「新ビデオフィルタの追加」といった新機能が加わったほか、更なる操作性の向上が図られた。

 新メディアでは、「Windows Media 9フォーマット(WMV形式)」に対応。キャプチャカードやDVカメラから直接WMVファイルで取り込み、編集、保存が行える。さらにWindows Media クリップをタイムラインに直接挿入し、編集することも可能になった。さらに、ソニーが提唱する「MICROMVフォーマット」もサポート。「DCR-IP220K」といったMICROMVフォーマットのハンディカムとPCとをi.LINKケーブルで接続し、MPEG-2ファイル(12Mbps)を取り込むことができる。


Ulead VideoStudio 7の画面構成

 またインテルの提唱するハイパースレッディング・テクノロジーにビデオ編集ソフトとしてはいち早く対応。マルチスレッド化したVideoStudio7は、1個のHT テクノロジPentium 4を論理上2個のプロセッサとして認識する。「異なる2つのスレッドが同時に処理されるため、特殊効果の複数挿入、長時間のファイル編集、DVDオーサリング時のレンダリングなど、CPU に負荷のかかる作業をスムーズかつ高速に実行できる」(同社)。

 編集ツールの充実も図られた。プロフェッショナルな映像効果が楽しめる好評のビデオフィルタは、古い映画のようなノスタルジックな映像を再現した「オールドフィルム」や、逆光状態で撮影を行った効果が楽しめる「レンズフレア」など新しい効果を追加。合計35種類のビデオフィルタを利用できる。「これらの映像効果は、クリップの中でビデオフィルタの属性や動きをカスタマイズできるキーフレームに対応。キーフレームごとに加工の度合いを微調整できるので、きめ細かい映像演出が行える」(同社)。


新しい映像効果が追加された新ビデオフィルタ

 ユーザーインターフェイスでは「クリップ再生/プロジェクト再生」ボタンを設置。選択したクリップ/プロジェクトを瞬時に再生できる。また、コンテンツの内容によるシーン検出機能が追加。クリップ内の光の加減や景色の変化を自動的に検出し、映像を編集しやすいように別々のファイルに分割してタイムラインに配置できる。

 そのほかにも、映像内の不要な部分や保存しておきたい部分を選択するだけで自動的に処理する「ビデオの抽出(CMカット)」や、タイムライン上にあるDV-AVIファイルの映像と音声を自由に分離することが可能になるなど、映像編集作業の操作性が向上している。

 Ulead VideoStudio 7の動作環境は、OSがWindows98SE/Me/2000/XP 、CPUがPentium III/800MHz以上(Pentium 4/2GHz以上を推奨)、メモリが128Mバイト以上(256Mバイト以上推奨)、HDD空き容量500Mバイト以上(プログラムインストール用。キャプチャ/編集用には4Gバイト以上)。

 なお、高圧縮ながら音質の優れた「Dolby Digital AC-3(2CH)」に対応した追加プログラムが4月4日の発売時に同時リリースされる予定。「価格は6900円程度。ダウンロード販売で提供する予定」(同社)。

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[西坂真人, ITmedia]

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