News:ニュース速報 | 2003年3月1日 11:54 AM 更新 |
インターネットの標準技術策定に当たっているIETF(Internet Engineering Task Force)の調査部隊であるIRTFが、スパム対策について調査する「Anti-Spam Research Group」(ASRG)を新設した。
IRTFはIETFの中にあって、将来のインターネットに影響を及ぼしそうな種々の問題について調査を進めている。新設のASRGでは、一般に「スパム」と呼ばれる、受信者が望んでいないのに届く電子メールが急増していることに対応、この問題について調査し解決策を提案・評価するとしている。
スパムの定義ははっきり定まっていないが、メールを送ることへの「同意の有無」の問題としてとらえる。メールの最終受信者レベルではそのメールを受信したいかどうかの意志ははっきりしていても、対策が上流に上れば上るほど、最終受信者の意向を満たすのは難しくなる。ASRGでは、スパム対策のためのシングルアーキテクチャの実現可能性などについて調べる。
その枠組みには例えば、特定の種類のコミュニケーションに対して受信者が同意するか否かの方針を表明できる「Consent Expression Component」、通信システム内でその方針を実行する「Policy Enforcement Component」、方針違反者を特定するための「Source Tracking Component」などが含まれるだろうとしている。
[ITmedia]
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