News:ニュース速報 2003年3月3日 08:57 PM 更新

日本テレコム、5GHz帯無線ネット接続を実証実験


 日本テレコムは3月3日、5GHz帯を使用した無線システムによるネット接続サービスの実証実験を月内に開始すると発表した。屋内・屋外の区別なく利用できるネット接続サービスを検討する。


 実験に向け、関東総合通信局から実験用無線局の予備免許を使用した。使用周波数帯は5.030−5.091GHzで、5.15GHz帯と異なり屋外でも利用できる。通信プロトコルはIEEE 802.11aを採用する。無線LAN機器で東洋通信機が協力し、技術サポートを行う。


実証実験で使用する端末

 公衆無線LANによるネット接続サービスのほか、FWA(加入者系無線アクセス)や携帯電話などと組み合わせた屋外サービスの評価やデータ解析などを1年間にわたって実施する。まず半年間は基礎データを収集し、次の半年間は各種アプリケーションの検討にあてる。電波の伝搬特性も検証するため、都市部(東京都中央区)と住宅部(川崎市宮前区)に基地局を各1台設置する。

 法人向け用途を見込んでおり、SI事業者や地方自治体、デュアルモード端末の技術検討を共同で行う通信事業者・通信機器メーカーの参加も呼び掛ける。実験後はデータを解析した上で、商用化に向けたビジネスモデルを構築する考え。

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