News:ニュース速報 | 2003年3月4日 07:12 PM 更新 |
日立製作所と米EMCがデータストレージの特許をめぐって争っていた訴訟で、両社は3月4日、5年間のクロスライセンス契約を結び、相互に免責することで和解したと発表した。
クロスライセンス契約は、訴訟の対象となったすべての特許が含まれる。日立はEMCに対しクロスライセンスの差額を支払う。その他の契約条件は守秘義務があるため公表できないとしている。さらに両社はストレージ関連のAPIを相互供与し、技術交換を行う枠組みにも合意した。
日立専務の小野功情報・通信グループ長&CEOは「和解により両社が競い合う場がビジネス市場へ移り、大変喜ばしい」とコメント。EMCのJoe Tucci CEOは「EMCと日立の顧客は両社のストレージを頼りにしており、顧客が真の勝者だと言える」としている。
EMCは2002年4月、日立と子会社の日立データ・システムズがEMCの特許を侵害しているとして米国際貿易委員会(ITC)とマサチューセッツ州連邦地裁に提訴。これに対し日立側もEMCに特許を侵害されたとして逆提訴していた。ITCの審理は3月10日に始まる予定だった。
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