News:ニュース速報 | 2003年3月6日 04:22 PM 更新 |
ソニーは3月6日、インクジェットプリンタ向けインク飛翔制御技術「LD Shot」(Lateral Deflection Shot)を開発したと発表した。ラインヘッド方式と組み合わせることで、最高画質のA4プリントを6秒で印刷できるという。
LD Shot技術は、1つのインクジェットノズルからインク液滴を任意の複数の位置へ吐出させる技術の総称。インク液滴の不揃いによる“筋むら”や、ノズル詰まりなどで線上の未印刷部分が発生する“ライン抜け”を補正でき、高画質化が図れるという。
さらにノズルピッチのn倍の高解像度化も可能で、高速さが特徴なラインヘッド方式で写真高画質を実現するとしている。
同技術を導入した試作機はA4サイズ対応で、CMYK各色600dpiのノズルピッチ、合計2万480ノズルのヘッドを搭載。現在市販されているインクジェットプリンタの最高画質とほぼ同画質の画像を約6秒で印刷できるという。
ソニーが自社で手がけているプリンタは昇華型のみだった。今後はプリンタ市場の拡大をにらみ、ラインヘッド方式インクジェットプリンタの実用化を進める。
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