News:ニュース速報 | 2003年3月11日 12:02 PM 更新 |
スウェーデンコンピュータ科学研究所の研究員Adam Dunkels氏が3月10日、自身のWebサイト上で「Contiki」というオープンソースのインターネット対応OS/デスクトップ環境をリリースした。
Contikiは、8ビットの1MHz CPUと64Kバイトメモリを搭載した「Commodore 64」システム用に書かれたものだが、現在、Dunkels氏を中心とする一連の開発者によって各種システムへの移植作業が進められている。例えば8ビットの任天堂のファミコン、ゲームボーイ、NECのPCエンジン、Atariの8ビットシステム、シャープの電子手帳、セガのDreamCast、ソニーのPlayStationなどが移植の対象となっている。
Contikiは、64Kバイトのメモリでも問題なく実行できるOS環境とされる。メモリから直接動作し、キャッシングやロードのための第2のストレージを必要としない。このため高速かつポータブルで、テープドライブのユーザーも利用可能なものになっているという。移植対象機に拡張ボード、CPUアクセラレータ、メモリ増設、ハードディスクは必要なく、ただインターネット接続のためのRS-232カードかイーサネットがあればいい。
今回リリースされた初版には、マルチタスクカーネル、ウィンドウシステム/GUIツールキット、スクリーンセーバ、TCP/IPスタック、パーソナルWebサーバ、Telnetクライアント、Webブラウザが含まれる。
Contikiはほぼ全面的にC言語で書かれており、ソースコードはBSDスタイルのライセンスの下で提供されている。
Dunkels氏は自身のサイト(www.dunkels.com/adam)上でスクリーンショットも紹介している。
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[ITmedia]
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