News | 2003年3月11日 06:13 PM 更新 |
ロキシオ・ジャパンは3月11日、統合型デジタルメディアソフト「EasyCD & DVD Creator 6 日本語版」を4月11日から発売すると発表した。価格は製品版が1万2800円(アップグレード版は9800円)。すでに米国では2月18日から英語版のEasyCD & DVD Creator 6が発売されていた。
新製品は、2001年3月に発表したEasy CD Creator 5 Platinumの後継製品。実に2年振りのフルバージョンアップとなる(前バージョンの発表時は、Adaptecのソフトウェア部門からリリースされおり、国内発表もアダプテックジャパンが行っていた。2001年5月に同部門がスピンアウトしてRoxioを設立)。
前バージョンではCDライティング機能と音楽作成機能が統合されていたが、新製品では新たにDVD編集ソフト、画像編集ソフト、音楽編集ソフト、パケットライトソフトなどを統合。音楽/ビデオ/写真やPCデータファイルなどあらゆるデジタルメディアを編集・管理し、各アプリケ-ションからCDやDVDへの書き込みを可能にした。画像編集ソフトには、2002年2月に同社が買収したMGI Softwareが持っていたNo.1シェアの写真編集ソフト「PhotoSuite」(専用版)が組み込まれている。
ロキシオ・ジャパン社長の漆山正幸氏は、「新製品を一言でいうと“デジタルメディア版Office”。Microsoft Ofiiceのように、デジタルメディアでのスイート(統合製品)を目指している」と語る。
EasyCD & DVD Creator 6は、ビデオキャプチャーから編集/オーサリング/ライティングまでを簡単操作で行える「DVD Builder」、デジカメ写真の補正やフォトアルバムCD作成などを行う「PhotoSuite」、統合型オーディオ編集ソフト「AudioCentral」、CD/DVDライティングソフト「Creator Classic」、バックアップソフト「Disc Copier」、パケットライトソフト「Drag-to-Disc」の計6つのアプリケーションで構成されている。
EasyCD & DVD Creator 6を起動すると、Drag-to-Disc以外の5アプリケーションがメニュー形式で表示され、1クリックで各アプリケーションを起動することができる。フロッピーディスク感覚のパケットライト機能を備えたDrag-to-Discは、常時使えるように別のアプリケーションウインドウが用意される。
新しいアプリケーションの中で注目は、DVD統合編集ソフト「DVD Builder」。ビデオや静止画のキャプチャー/編集/統合の作業がドラッグ&ドロップで簡単に行え、ホームムービーやフォトスライドショーをDVD-VideoやビデオCD、SVCDに作成できる。
前バージョンではサポートしていなかったムービーの編集に対応。カスタムメニューやバックグラウンドの作成、DVDチャプターの自動作成が行えるほか、場面転換/吹き替え/好みの音楽トラックの挿入などプロ仕様の機能も装備。DVD+RWディスクを使用した場合は、HDDを介さずにディスクへ直接書き込みが行える。
そのほか「PhotoSuite」では、レベル補正/クロッピング/レッドアイ(赤目現象)やシワの除去などさまざまな画像補正機能のほか、DVDプレーヤーで再生できる音楽付きスライドショーのビデオCDを作成可能。また「AudioCentral」では、強力な視覚効果やノーマライズ/リバーブといったプロ仕様のサウンド効果の追加、アナログのテープ/レコードをデジタル形式に変換する機能などを備える。
書き換え型CD/DVDをフロッピー感覚で
意外と便利に使えそうなのが、通常メニューとは別ウインドウで用意されている「Drag-to-Disc」。これは、従来の同社UDFパケットソフト「DirectCD」を機能拡張したものだ。
デスクトップ上にある光ディスクを模したウインドウに、書き込みたいファイルをドラッグ&ドロップするだけで、書き込みが終了する。まさにフロッピーディスクやMOと変わらない簡単な操作で、CD/DVDへの書き込みが行えるのだ。
「特許技術によって、CDやDVDの自動フォーマットを実現。わずらわしかったディスクフォーマットの概念を無くした。書き込んだファイルが読み取り専用になることもない。パケットライトに革命を起こすアプリケーション」(同社)。
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[西坂真人, ITmedia]
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