News:ニュース速報 2003年3月13日 10:53 AM 更新

液晶がPCモニタの主流に

IDCは世界のPCモニタ総出荷台数は、2003年に4.8%の伸びを示すだろうと予測している

 市場調査会社のIDCは3月12日、世界市場における今年の液晶ディスプレイの売上高は200億ドル以上に達し、CRTディスプレイの売上高を初めて上回るだろうとの予測を発表した。

 液晶ディスプレイへの移行加速から、世界のPCモニタ市場は2001年から2002年にかけて、景気低迷の中でも0.7%の伸びを維持した。IDCでは、世界PCモニタ市場の今後の見通しは明るいとし、経済環境の好転やPC販売台数の伸び、モニタ製品の低価格化などから、2003年のPCモニタ総出荷台数は4.8%の伸びを示すだろうとしている。

 「液晶ディスプレイ価格の下落は今後も続き、PCベンダーはモニタのバンドルを増やそうとしている。色の再現性や反応速度、解像度オプションといったCRTのメリットを理解するユーザーはそう多くないことから、液晶ディスプレイへの移行はかなりシームレスに進むだろう」とIDCのアナリストJennifer Gallo氏。

 価格の低下に伴い人気のモニタサイズも変わろうとしている。少し前までは「将来の液晶ディスプレイ市場の主力は15型」と広く考えられていたが、これは2004年までのことで、2005年には17型が主力になるだろうとしている。

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