News:ニュース速報 2003年3月17日 05:01 PM 更新

ソニー「コクーン」&So-netルータでIPv6実験、TVでBBコンテンツ

ソニーとソニーコミュニケーションネットワークは、ソニーのHDDレコーダ「コクーン」と、SCNの「ブロードバンドAVルータ」を使ったIPv6接続実験を5月から始めると発表した

 ソニーとソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は3月17日、ソニーのHDDレコーダ「コクーン」と、SCNの「ブロードバンドAVルータ」を使ったIPv6接続実験を5月から始めると発表した。スカイパーフェクト・コミュニケーションズなどと協力し、家庭用TVでブロードバンドコンテンツを楽しめるようにする。


 So-netブロードバンド会員からモニターを募集し、IPv6に対応させた特別仕様のコクーンとブロードバンドAVルータを貸与。ルータとコクーンをEthernetで接続し、コクーンにつないだ家庭用TVでストリーミングコンテンツを楽しめる。コンテンツは、ユーザーがあらかじめ申告した番組し好に沿って配信する。ストリーミングデータは暗号化され、コクーンのAV出力からのみ視聴できる仕組みを採用した。

 コンテンツはスカイパーフェクト・コミュニケーションズとアニマックスブロードキャスト・ジャパン、エー・アイ・アイ、スカイパーフェクト・コミュニケーションズ、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント、ソニーマーケティング、ソニー・ミュージックエンタテインメントのソニー系各社のほか、サイバー・コミュニケーションズ、電通、全国朝日放送(テレビ朝日)が提供する。

 実験は2カ月間を予定し、IPv6の高いセキュリティを活用したコンテンツ配信の課題を探る。ソニーはIPv6ネットワーク上のコンテンツを利用できるデジタル家電の開発に、SCNはルータの機能強化と新サービスの開発に役立てる。


コクーン(下)とブロードバンドAVルータ(3月3日のSCN発表会で)

 コクーンは、大容量HDDとネットワーク接続機能を備えたレコーダ。ユーザーが指定したジャンルの番組を自動的に録画したり、外出先から携帯電話やPCで録画予約を行えるのが特徴。(関連記事を参照)。ブロードバンドAVルータはSCNが「So-net」会員向けに販売するもの。ブロードバンドルータ機能に加え無線LANアクセスポイント機能やメモリースティックスロットなどを持ち、ソニーグループはホームネットワークサービスのゲートウェイとしての活用を考えている(関連記事を参照)。



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