News:ニュース速報 | 2003年3月19日 09:18 AM 更新 |
ITのセキュリティ問題は、技術的な障害よりも人為ミスが原因となっていることの方が多い――。米業界団体のCompTIA(Computing Technology Industry Association)が3月18日、セキュリティに関する調査報告書「Committing to Security」でそんな結果を明らかにした。
調査は公共セクターと民間の638人を対象に実施され、セキュリティの問題が起きる頻度や原因などについて調べた。
CompTIAのCOO、Brian McCarthy氏によると、調査で確認されたセキュリティ問題のうち63%以上は人為ミスが原因と見られるものだった。また、回答者の80%は人為ミスの原因として、ITセキュリティに関する知識や訓練の不足、セキュリティの手順に従っていないことを挙げている。
このほか31%が過去6カ月の間に、重要な情報が流出するといった重大なセキュリティ上の問題を経験していると回答。22%は自社のIT担当者は誰もセキュリティ関連の訓練を受けていないとした一方で、全IT担当者がセキュリティ研修を受けていると答えたのは11%にとどまった。
回答者の大部分は、IT研修と認定によってネットワークのセキュリティは向上したとしているが、CompTIAでは調査結果から、IT担当者の研修と認定をさらに強化することが必要だと結論付けている。
関連リンク
[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.