News | 2003年4月1日 06:55 PM 更新 |
日本オラクルが4月1日に行った今年度新卒採用者の入社式に、新しい“社員犬”のウェンディが登場した。
ウェンディは、1991年から10年以上にわたって同社の社員を癒し続けてきた“社員犬”「ハイディ」の後任。今年2月に行われたハイディの退任式で紹介された時は、生後1カ月の赤ちゃん犬だったためスライド写真での紹介だった。
それでも、3月5日にはハイディとの引継ぎ式を終え、同日以降は毎週水曜日が本社オフィス、金曜日が週替わりで中野/用賀/渋谷の各オフィスを順番に訪問するなど、すでに社員犬“見習い”として子犬ながら業務をバリバリこなしていたウェンディ。だが、正社員としての正式採用はまだだった。
トレーナーに抱きかかえられて登場したウェンディは、同社の新宅正明社長から辞令を手渡され首にかけられ、同社の“社員犬”に引き継がれてきた由緒正しき社員番号「0番」が、辞令とともにウェンディに与えられた。
本日、同社の入社式に臨んだ“人間の”新入社員は34人。それにウェンディを加えた34人+1匹が、2003年度の同社新入社員として迎えられた。つまり今年の新入社員にとって、ウェンディは「同期」というわけだ。「私は先代のハイディと同期だった。(ウェンディと同期になる)皆さんの中から、もしかしたら社長が生まれるかもしれない」(新宅社長)。
同社の新入社員は、これから3カ月間の試用期間を経て、同社に正式採用される。だがウェンディは、本日付けで正社員の辞令を交付されるなど特別扱いだ。
新宅社長は「生まれたときは体重が500グラムだったウェンディだが、内定時には3.8キロ、3月5日の引継ぎ式では5キロと増え、現在は7キロになっている。この成長ぶりには、新入社員の皆さんもついていけないだろう。だが、ウェンディに負けないように、1年ぐらいで仕事のプロになってもらいたい」と、新入社員を激励した。
入社式のスピーチに立った新宅社長が、新入社員に贈った言葉の中に“コミュニケーション”というキーワードがあった。ある新入社員(男性)は「ウェンディは何も言わなくても、誰とでもコミュニケーションがとれる。私も負けないようにしたい。ウェンディのことを、コミュニケーションの話題作りにしていこうと思っている」と決意を述べるなど、さっそく“社員犬”効果が現れているようだ。
ウェンディの スペック プロフィールは以下の通り。
名前 | Wendy Wendy (ウェンディ・ウェンディ) |
生年月日 | 2003年1月6日 |
性別 | 女の子(メス) |
犬種 | オールド・イングリッシュ・シープドッグ |
入社年月日 | 2003年4月1日 |
性格 | 大らかで活発、人なつこい |
役職(所属) | CEOオフィス(社長室) |
社員番号 | 0番 |
出勤スケジュール | 本社(毎週水曜)、中野オフィス(第1金曜)、用賀オフィス(第2金曜)、渋谷オフィス(第3金曜) |
出勤時間 | 12:00−13:00 |
名前の由来 | 社員にいつまでも夢を追いつづける気持ちを忘れないでほしいという願いをこめて、ピーターパンに登場する少女「ウェンディ」から引用 |
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[西坂真人, ITmedia]
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