News:ニュース速報 | 2003年4月2日 10:32 AM 更新 |
過去3年間のホームネットワーク市場拡大を牽引した最大要因は「ブロードバンドサービス共有」だったが、この状況に変化が訪れている――。市場調査会社In-Stat/MDRが4月1日、そう報告した。同社の予測では、向こう5年間のホームネットワーク普及を牽引するのは「ネットワークエンターテイメント」だ。
同社は、2003年は「ネットワークエンターテイメントの年」になると見ている。イーサネットや無線LANでTVやステレオをPCにつなぐ製品がソニーやLinksysから登場、また家電メーカー各社はホームネットワークを介してリッチコンテンツを保存/再生するメディアサーバ製品を投入しつつある。
今後はこれら製品がホームネットワーク市場を押し上げることとなり、世界ホームネットワーク市場は2002年の18億ドルから2007年には53億ドル規模に成長すると予測。同市場に占めるメディアネットワーキングの割合は、2002年はわずか6%だったが、2007年末までには49%に拡大する見通しだとしている。
「市場はネットワークエンターテイメントという次段階へ移行しようとしている。(向こう5年は)オンラインゲームやネットワークデジタルオーディオなどの魅力的な新アプリケーションが伸びるだろう」と同社アナリスト。
同社では、オンラインゲームの急速な普及により、ネットワーク対応ゲーム機が「最大のマルチメディアホームネットワーク製品」になると見ている。ほかにも、ネットワーク対応のPVR(パーソナルビデオレコーダ)やDVDプレヤーが市場を牽引するという。
同社によると北米では、ホームネットワークのインストールベースは2002年の920万件から2007年には2800万件以上に拡大する見通し。
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[ITmedia]
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