News:ニュース速報 2003年4月2日 11:27 AM 更新

ハイテク各社の“オンライン顧客尊重指数”は?

調査対象となったハイテク企業の3分1が、Web経由で届く問い合わせへの対応を怠っている。“オンライン顧客尊重指数”でハイテク部門の総合トップはHewlett-Packard

 調査/コンサルティング会社のCustomer Respect Groupは4月1日、各国の大手企業500社を対象に同社が定期的に行っている「企業のオンライン顧客尊重度合い調査」で、2003年冬季の「ハイテク部門」の結果を発表した。

 これによると、調査対象となったハイテク企業の3分1が、Webサイト経由で届く問い合わせへの対応を怠っている。こうした問い合わせに48時間以内に対応している企業は57%。対応に4日以上かかっている企業が10%あった。

 同社では、顧客がインターネットを介して企業とやり取りする場合の顧客側の体験を、さまざまな角度から評価し、「Customer Respect Index」(CRI)という形で各社を採点している。ハイテク部門で最高の評価を受けたのはHewlett-Packard(HP)。総合評価(最高で10点)で9.7ポイントだ。以下、Dell Computer(9.3)、Xerox(9.2)、IBM(9.0)、Microsoft(9.0)、Apple Computer(8.2)と続いている。調査対象中最下位はTech Dataの2.0ポイント。ハイテク部門の平均点は6.8ポイントとなっている。

 同社の報告では、ハイテク部門の各社は全体として、「簡明さ」においては最高のポイントを得ているが、「迅速な対応」という面で最低だという。

 ハイテク部門では、問い合わせを受け取ったことと、いつごろ正式な対応ができそうかを相手に伝える自動電子メール応答システムを採用している企業の割合は29%にとどまる。また同システムを採用していても、17%がその後の正式な対応を怠っているという。

 オンラインでの問い合わせ用に、電子メールフォームを用意している企業は58%ほど、電子メールアドレスを記載している企業は29%、電話番号のみ提供している企業は8%、問い合わせ情報を全く提供していない企業が5%。

 また自社のサイトでキーワード検索機能を提供している企業は54%にとどまっている。一方、顧客の個人データをどのように使用するか説明したプライバシー方針をサイトに掲載している企業は92%に上った。

関連リンク
▼ Customer Respect Groupのプレスリリース(PDF)

[ITmedia]

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