News:ニュース速報 2003年4月4日 06:24 PM 更新

国内プリンタ市場、前年比マイナス9.4%


 ガートナージャパンのデータクエスト部門は4月3日、2002年の国内プリンタ市場出荷調査の結果をまとめた。ベンダー出荷台数は前年比9.4%減の699万6000台で、2年連続のマイナス成長となった。

 出荷金額も3475億7100万円と同13.8%減。種類別でも出荷台数で同0.9%増だったカラーページプリンタ以外は軒並みマイナスだった。景気低迷から法人向けページプリンタの販売が低調な上、個人向け市場でも需要減退感からインクジェットプリンタが伸び悩んだ。安価なインクジェット複合機の人気も影響したようだ。

 ベンダーシェア(台数ベース)は前年と順位は同じで、セイコーエプソン(45.6%)、キヤノン(39.1%)、NEC(3.4%)、日本ヒューレット・パッカード(2.9%)、リコー(2.3%)の順だった。ただエプソンとキヤノンのシェアは拡大しており、全体の8割を占めるインクジェット市場で2社の寡占化が進んでいる。

 2003年も好材料がなく、出荷台数で2−3%減、金額で5%減と厳しい予測を示した。ただカラーページプリンタは価格低下と製品ラインアップの充実から、台数で10−15%程度のプラス成長と見ている。

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