News:ニュース速報 2003年4月5日 02:37 PM 更新

AOL、IMの強化に向けてFCCに嘆願書

IMを使ったストリーミングビデオサービス開始でYahoo!やMicrosoftに後れを取っているAOL。その理由はAOLとTime Warnerが合併したことにある。同社は相互運用を実現しなくてもビデオサービスを開始できるようFCCに条件撤廃を要請

 AOL Time Warnerがインスタントメッセージ(IM)サービスの強化に関して当局から課せられた制限事項の撤廃を求めている。米連邦通信委員会(FCC)が4月4日明らかにした。

 同社は、IMを使ったビデオストリーミングサービスの提供に関してFCCから制限をかけられている。AOLは2日付けで、この制限の撤廃を求める嘆願書をFCCに提出した。

 FCCは2001年1月、AOLとTime Warnerの合併を認可するにあたり、AOL Time Warnerにいくつかの条件を課した。IMに関する制約事項はそのうちの1つ。

 合併前の審査の段階でFCCは、今後IM市場が発展してビデオ会議などの先進的なサービス(FCCはこれを「AIHS=Advanced IM-based High Speed Services」と呼んだ)が台頭してきた際、AOLがこの分野を独占して市場競争が阻害される恐れがあると判断、AOLがこの種の“AIHS”サービスを提供するにあたっては、「サービス開始前に、他社のIMサービスとの相互運用を確立しなければならない」と定めた。

 AOLは市場環境の変化を理由に、この条件の撤廃を求めている。

 AOLの嘆願書では、MicrosoftとYahoo!が既にストリーミングビデオ“AIHS”サービスを開始していることを指摘。専門家の意見を交えながら、AOLが戦わずして勝者になるという考え方はもはや有効でないとして、条件の撤廃を嘆願している。→詳細記事

関連記事
▼ MSN MessengerでWebcamサービス
▼ Yahoo! Messenger 5.5リリース

関連リンク
▼ FCCの発表(PDF)
▼ AOL Time Warnerの嘆願書(PDF)

[ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.