News:ニュース速報 2003年4月8日 04:24 PM 更新

ソニー、青紫レーザー使用の業務用光ドライブ発表

ソニーは、青紫色レーザーを使用した業務用光ディスクドライブと直径12センチメディアを今夏からサンプル出荷すると発表した

 ソニーは4月8日、青紫色レーザーを使用した業務用光ディスクドライブと直径12センチメディアを今夏からサンプル出荷すると発表した。レーザー波長はBlu-ray Discと同じだが互換性はなく、容量は片面23.3Gバイト。


 5.25インチ書き換え型MOドライブ(9.1Gバイト)の後継機種として開発した。医療用画像や公文書の保存、ワークステーションの外部ストレージといった用途を想定している。

 レーザーは波長405ナノメートル、開口数(NA)0.85とBlu-ray Discと同じ。光透過保護層の厚さが0.1ミリのディスク構造を採用し、ディスクの傾きや反りによる収差を抑えた。そのためトラップピッチを0.32μメートルとDVDの約半分に微細化、片面23.3Gバイトの大容量と最大9Mバイト/秒の高速データ転送レートを実現した。

 メディアは直径12センチでカートリッジ式。書き換え型と追記型がそれぞれ用意される。価格はオープン。

 ドライブは内蔵型で、SCSIインタフェース(LVD Wide)に対応した。サンプル価格は36万円。外付け型も今年末までに商品化する計画。

 今後は容量50Gバイト、転送レート18Mバイト/秒の第2世代、容量100Gバイト、転送レート36Mバイト/秒の第3世代へと開発を進める。

 製品は米国ニューヨークで開かれるイメージング展示会「Association of Information and Image Management」(4月7−9日)に出品する。

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