News | 2003年4月10日 00:38 AM 更新 |
一方、TV向けの大型液晶ディスプレイの展示では、すでに製品(AQUOS)として登場している37型のWXGAタイプが最大となり、アジアメーカーのように40−50型を超える製品は、今回も登場しなかった。
シャープは2004年1月に、三重県亀山市に新設する大型液晶テレビ生産工場を稼動させる。ここでは40−50型クラスの大型液晶ディスプレイが生産可能となる。「40型以上の液晶ディスプレイを試作するだけなら簡単。だが当社は、製品として供給できるものしか展示しない。来年になれば、皆さんのご期待に応えられるだろう」(同社)。
50型超の液晶パネルで技術力をアピールする韓国勢
シャープとは対照的に、展示会での“The World's Largest(世界最大)”にこだわるのが韓国のSamsungだ。昨年10月の「LCD/PDP International 2002」では当時“世界最大”の46型液晶パネルを紹介していたが、今回は今年1月のCESでお披露目した54型液晶TVを参考出品していた。
また、同じ韓国メーカーのLG.Philips LCDブースでも、昨年12月に発表した52型液晶パネルを披露。年明けに開催されたCESでSamsungが54型を発表したため、わずか1カ月という短命に終わった“世界最大モデル”だ。
ただし、Samsungの担当者によると、50型を超えるような大画面液晶TVの製品化は、現時点では非常に可能性が低いという。
「40型以下では液晶パネル価格でインチ1万円を実現しているものの、40−50型クラスになると100万円を超えてしまうのは必至。このような価格帯では家庭用TVとして普及しない。また、LCD用ガラス基板の供給がタイトになっており、現時点では大量生産が難しいこともある。それと素朴な疑問なのだが、いくら薄型とはいえ50型を超えるTVを置く場所がある家庭が、果たしてどれだけあるのだろうか。現実的なサイズは30−40型だと考えている。このサイズで20万円以下の普及価格帯を目指す」(Samsung)。
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[西坂真人, ITmedia]
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