News:ニュース速報 2003年4月14日 07:10 PM 更新

産官学共同「SOBA」、P2Pフレームワークをオープンソース化

産官学共同でP2Pフレームワークを開発する「SOBAプロジェクト」は、「フレームワーク1.0β」をオープンソース化して4月15日から公開する

 産官学共同でP2Pフレームワークを開発する「SOBAプロジェクト」は、「フレームワーク1.0β」をオープンソース化して4月15日から公開する。

 α版の入手にはNDA契約が必要だったが、新バージョンからはGPLに基づくオープンソースとして自由に入手できるようになる。配布は「オープンソースでネットコミュニティを開拓する会」のWebページで行う。

 1.0βでは、ネット上の共有空間を動的に作成/消去/分割/統合する機能や、カメラやマイクからのストリーミングデータやテキストファイルをリアルタイムに共有する機能を持つ。例えば外出先の無線LANスポットから、離れた場所にいる人とノートPCでWebサイトの操作を共有しながら、映像と音声で打ち合わせを行う、といったことが可能という。

 バージョン2.0は今秋公開予定で、オープンソースコミュニティからの意見をフィードバックした上でLinux対応などを実現する予定。

 フレームワークを使用した最初のアプリケーションとして、京都大学は4月25日、論文共著支援システム「TECOAS Version 0.1」の提供を始める。早稲田大学と米ベンチャーとの遠隔教育システムも準備中。



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