News:ニュース速報 2003年4月17日 08:38 AM 更新

AMD、赤字拡大も「PCプロセッサ需要増」

PCプロセッサ売上は10−12月から1−3月にかけて11%増。ただ今後の見通しとしては、フラッシュメモリ売上は5期連続で増大するが、プロセッサ売上は横ばいから上向きになるだろうとしている

 米AMDは4月16日、第1四半期(1−3月期)決算を発表した。売上高は7億1500万ドルで前年同期比21%減。1億4600万ドル(1株当たり42セント)の純損失を計上、前年同期の916万ドルから赤字が大幅に膨らんだが、「1株当たり48セントの損失」という市場予想よりは好結果となった。

 同社最高財務責任者Robert J. Rivet氏によると、「Athlonプロセッサシリーズの強化と顧客の需要増大」に伴い、PCプロセッサの売上は前期比11%の伸びとなった。またフラッシュメモリは「世界で季節的に軟調となる中、当社は4期連続で売上を伸ばしている」。

 PCプロセッサの売上は4億6800万ドル。モバイルプロセッサの出荷が過去最高を記録、また中国など台頭しつつある市場で浸透を拡大したことから売上/出荷台数とも大幅な伸びを示したという。

 メモリ事業は2億1800万ドルを売り上げた。携帯電話市場向けの製品拡充と、ハイエンドで多機能型の携帯電話の需要が続いていることから4期連続の伸びになったとしている。

 同社は今後の見通しとして、ワイヤレス分野では引き続きシェアを拡大し、フラッシュメモリ売上は5期連続で増大すると予測。一方プロセッサ売上は、歴史的な軟調傾向を受けて横ばいから上向きになると予測している。→詳細記事

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[ITmedia]

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