News:ニュース速報 2003年4月23日 11:14 AM 更新

Amazonに児童プライバシー侵害の疑い


 オンライン小売大手の米Amazon.comに児童プライバシー侵害の疑いがあるとして、米国の12の消費者保護団体が米連邦取引委員会(FTC)に苦情を提出し調査を要請した。苦情提出に加わったオンラインプライバシー保護団体のElectronic Privacy Information Center(EPIC)が4月22日明らかにした。

 EPICの発表によると、Amazonは、児童のオンラインプライバシー保護のため1998年に米国で制定された法律「COPPA」に違反した疑いがある。COPPAでは、子供を相手にする商業Webサイトは、親にプライバシーについての告知をし、子供から情報を収集することについて親から同意を得るメカニズムと、収集された情報を親が検討/削除できるシステムを用意しなければならないと定められている。

 EPICによると、Amazonは玩具サイトで、明らかに子供から個人情報を収集し、これを開示している。数多くの児童がこのサイトに登録し、中には7歳の子供のフルネーム/郵便番号/電子メールアドレスが公開されているケースもあるという。

 「Amazon.comは明らかに自社の製品を子供に対して売り込んでいるが、プライバシー保護のための責任を果たしていない」とEPIC。

 12団体はFTCに対し、Amazonの調査と、同社サイトからの児童情報の削除命令を求めている。

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▼ EPICのプレスリリース

[ITmedia]

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