News | 2003年5月14日 11:44 PM 更新 |
ソニーは5月14日、バイオノートの2003年夏モデルと関連周辺機器を発表した。今回発表されたのは以下の5シリーズ10モデル。
バイオノートGR | PCG-GRT99/P |
PCG-GRT77/B | |
PCG-GRT55/B | |
バイオノートFR | PCG-FR77E/B |
PCG-FR55E/B | |
PCG-FR55E | |
バイオノートZ | PCG-Z1R/P |
バイオノート505 | PCG-V505S/PB |
PCG-V505E/S | |
バイオノートTR | PCG-TR1/B |
(PCG-TR1/Bは別記事を参照)
バイオノートGR
バイオノートGRの夏モデルはデザインを一新。ビデオデッキ機能とパフォーマンスの向上を中心に改良が行われている。
最上位モデルPCG-GRT99/PのCPUはPentium 4/2.8GHz。ビデオチップにGeForce FX Go 5600、HDD容量80GバイトとノートPCとして最もハイエンドのパーツを実装している。デスクトップ用CPUを使っているため、チップセットもSiS648+SiS963を搭載。FSB 533MHz、PC2100、AGP 8x、MuTIOL(1GHz)、USB 2.0をサポートする。
ミドルレンジのPCG-GRT77/BのPentium 4/2.66GHz、ローエンドのPCG-GRT55/BはCeleron/1.80GHz。両者ともHDD容量は60Gバイト、搭載ビデオチップはGeForce 4 420 Goとなっている。
ビデオデッキ機能を向上させるために、新たに開発したテレビチューナ付MPEG-2ハードウェアエンコードボード「Giga Pocket Engine-M」を全モデルで搭載。PCカードサイズながら3次元Y/C分離回路を実装、高品質なテレビ画像を表示できる。HDDに記録した画像を保存するためDVD±R/RWドライブも搭載(PCG-GRT55/BはDVD-R/RWドライブ)するなど、バイオRZシリーズに相当する機能をノートPCで実現した。
液晶パネルは16.1インチと大型化(PCG-GRT55/Bは15インチ)。高輝度、高コントラストを実現した「クリアブラック液晶」を搭載する。この液晶は通常1灯だけのバックライトを2灯に増やして高輝度を実現。さらに実装面積を抑えるため、インバータ回路を1灯とほぼ同じ大きさに縮小した。
また、映り込みを防ぐため、従来のパネル表面につけていた細かい凹凸を廃止し、表示される画像が乱反射して色が薄くなるのを低減。ただし、そのままでは映り込みが激しくなるため、「多層ARコーティング」を施し、各AR層からの反射光を逆位相にして、液晶パネルの反射光を低減させている。
バイオノートGRシリーズの出荷開始は、pcg-GRT99/Pが6月7日、PCG-GRT77/BとGRT55/Bが5月31日の予定。価格はすべてオープンで、実売予想価格はPCG-GRT99/Pが35万円前後、GRT77/Bが26万円前後、GRT55/Bが22万円前後となっている。
バイオノートFR
コストパフォーマンスを重視するバイオノートFRシリーズは、夏モデルでCPU、ビデオチップ、液晶を強化。全モデルでモバイルCeleron/1.70GHz、RADEON IGP 345Mを搭載。液晶パネルはバイオノートGRシリーズに搭載されたクリアブラック液晶を全モデルで採用。これまえ対応していなかったメモリースティックも全モデルでスロットが用意されている。最上位機種のPCG-FR77E/Bは、DVD-R/RWドライブが搭載。FRシリーズでも記録型DVDドライブが選択できるようになった。
バイオノートFRシリーズの出荷開始はPCG-FR77E/BとPCG-55Eが6月14日、PCG-FR55E/Bが5月31日を予定。価格はすべてオープンで、実売予想価格はPCG-FR77E/Bで20万円前後、PCG-FR55E/Bで18万円前後、PCG-FR55Eで16万円前後となっている。
バイオノートZ、バイオノート505
夏モデルのバイオノートZはPCG-Z1R/Pの1モデル。バイオノート505はPCG-V505S/PB、V505E/Bの2モデルが投入される。いずれも従来モデルからCPUとメモリが強化された。PCG-Z1R/PはCPUがPentium-M/1.5GHz、メモリが512Mバイト。PCG-V505S/PBはモバイルPentium 4/2.20GHz-Mにメモリ512Mバイト。PCG-V505E/BはCPUのアップグレードのみでモバイルCeleron/1.80GHz。バイオノート505は夏モデルでUSB 2.0もサポートするようになった。
バイオノートZシリーズの出荷開始は6月14日、バイオノート505シリーズは5月31日の予定。価格はいずれもオープンで、実売予想価格はPCG-Z1R/Pが26万円前後、PCG-V505S/PBが25万円前後、PCG-V505S/B。
周辺機器
今回発表された周辺機器は、USB接続のテレビチューナーユニット、i.LINK接続ポータブルDVD±R/RWドライブ、ビジュアルコミュニケーションカメラ、USB光学マウス、Bluetooth USBアダプタなどが用意されている。
バイオテレビチューナーユニット「PCGA-UTV10」は、テレビチューナー付MPEG-2ハードウェアエンコードカードを内蔵していないバイオ製品でも、ビデオデッキ機能を使えるようにする外付けユニット。内蔵したGiga Pocket Engine MXは、ハードウェアで3次元Y/C分離、ノイズリダクションをサポート。さらに、エンコード時のビットレートを保存メディアに合わせて最適化する「トランスコード機能」によって、長時間の録画データでも1枚のメディアに保存できるようにしてくれる。出荷開始は6月7日の予定。オープン価格で実売予想価格は3万円前後。
i.LINK接続DVD±R/RWポータブルドライブ「PCGA-DDRW1」は重さ410g、サイズW144×D154×H21mm。読み出し速度はCD-ROMで最大24倍速、DVD-ROMで最大5倍速、書き込み速度はCD-R最大16倍速、DVD+R最大2倍速、DVD-R等倍速、書き換え速度はDVD+RW最大2倍速、DVD-RW等倍速。i.LINKが2ポート用意され、バイオとハンディカムを接続し、同梱されている「Click to DVD」を使えば、ワンクリックでDVD保存がリアルタイムで可能。出荷開始は7月上旬の予定。オープン価格は実売予想価格は6万円前後。
ビジュアルコミュニケーションカメラ「PCGA-UVC11」は有効解像度37万画素。従来機種「PCGA-UVC10」と比べレンズの解像性能が40%アップした。自社開発のイメージセンサー回路が搭載され、周辺の色温度を感知して肌色が自然に見えるように色調を調整してくれる。また、IRカットフィルターを採用しており、光源を直接映してもゴーストが発生しにくくなっている。出荷開始は5月24日の予定、オープン価格で実売予想価格は1万円前後。
このほか、光学マウス「PCGA-UMS3V」「PCGA-UMS3S」は出荷開始5月31日、オープン価格で実売予想価格5000円前後。Bluetooth USB アダプター「PCGA-BA1/A」は出荷開始5月24日予定、オープン価格で実売予想価格1万円前後。
関連リンク
[長浜和也, ITmedia]
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