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2003年6月3日 09:52 PM 更新
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RSA Conferenceの展示で一番目立ったのga「電子署名」(2/2)
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現在、バイオ認証方式を積極的に導入しているのが、地方自治体。実はここでも住基ネットが導入のきっかけとなっている。この業務に携わるスタッフの「ITリテラシー」のばらつきは、すでに多くのメディアで報道されているとおり。そのため、最もリテラシーが低いスタッフに合わせてユーザーインタフェースを構築していかなければならない。このとき問題になったのが「低レベルのパスワード」。
忘れにくいように、使いやすいように「すぐに連想できるパスワード」にしてしまったわけだが、バイオ認識ならITリテラシーの低いユーザーでも、強いセキュリティを構築できる、と考える自治体が多くなってきているそうだ。
Fsas バイオ認証システム「SF2000 Bio」では、個人に渡される「SmartCard」に、バイオ認証情報が記録される。ゲートでカードを差し込むとシステムから指紋や、顔の認証を求められ、パターンが一致すると個人認証が成立する仕組みになっている
一方で意外と静かだったのが「無線LAN」セキュリティ関連。モバイルソリューションにおけるセキュリティも、セミナーではテーマとして取り上げられているが、実際の製品となると、まだそれほど目に付かない。
Centrinoブランドの投入によって、ホットスポットで利用する無線LANのデータセキュリティや、個人認証をした上での課金システムが求められている。しかし、今回の展示では、無線LANアクセスポイントの不正利用回避と、暗号化によるデータ保護が焦点となっていた。
東芝が行った無線LANセキュリティシステム「Mobile Gate」のプレゼンテーション。展示会場には「プレゼンテーションスクエア」が設けられており、ベンダーが自社製品のデモンストレーションを行っている。4日には配信と管理保証、パスワードセキュリティ、ファイアウォールを越えるアプリケーション利用法などが予定されている
展示されている製品を一通り見てみると、セキュリティ関連製品も、普及するきっかけは、技術的なトリガーより、市場とクライアントの環境整備、とくに法整備の影響が大きいという声が多く聞かれた。
電子署名を取り入れたシステムが、ようやく普及する兆しが見えてきたのが、そのことをよく物語っているといえるだろう。
展示会場で行われていた「セキュリティスキルのレベルチェック。4択問題に答えていくものだが、展示されている製品の説明を聞けば、答えが分かるようになっているあたり、なんともうまく出来ている。
出展ベンダーのなかで、コンシューマにもっとも関係しそうなのが、BIOSで有名なphoenix。ノートPCのBIOSで有名だが、昨年からノートPCに実装を開始したセキュリティエンジンを組み込んだ「First BIOS」と、その運用アプリケーション「DeviceConnect」を展示。セキュリティエンジンでPCそのものにIDを設定、DeviceConnectは設定されたIDでPCを認証し、それ以外のPCから要求されたアクセスを拒否する。セキュリティエンジンを組み込んだFirst BIOSは、今年の春モデルノートPCに実装されているが、セキュリティ機能を使うにはDeviceConnectが必要になる
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[長浜和也, ITmedia]
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