News 2003年6月9日 09:58 PM 更新

“メッセ友”作りにティーンが注目――いまどきのIM事情

インスタントメッセンジャー(IM)が、新しいコミュニケーションツールとして注目されている。10代の若年層に見る最近のIM動向について、IMトップシェアのMSNに話を聞いた。

 「ホットメール持っている?」

 「うん、持っている」

 「じゃあ、メッセしようよ!」

 急増するインスタントメッセージャー(IM)人口を象徴するように、このような会話をする10代の若者たちが増えているという。

 調査会社によると、国内で普及している4大IM(MSN、Yahoo!、ICQ、AOL)の利用者数(アクティブユーザー数)合計は、今年3月末で約341万7000人となり、過去1年間で100万人以上も増えるなど急激にユーザー数を伸ばしている。


国内のIM利用状況。MSNメッセンジャーが圧倒的に多い

 IM分野で7割近くのシェアを占めるのが、マイクロソフトが提供するMSNメッセンジャーだ。10代の若年層に見る最近のIM動向について、同社MSN事業部マーケティンググループの坂元淳一氏と、土肥亜都子さんに話を聞いた。

新しいコミュニケーションの手段としてIMを活用

 「メッセしよう!」

 同社としては“軽め”のキャッチコピーが印象的なこの広告は、女子中高生向け雑誌「セブンティーン」に登場したものだ。同社は今年4月に、セブンティーンのモデルとして人気の榮倉奈々さんとMSNメッセンジャーで話ができるというイベントを実施。20人の募集枠に対して約7000人の応募者を集めた。

 「“メッセ”は、もともとはIM全体をさしていたのだろうが、最近では“メッセしよう”というとMSNメッセンジャーでIMを楽しむことを指すようになった。ちなみにこのキャッチコピー採用は、当社としては大英断でした」(坂元氏)

 今回のイベントは、ホットメールのアドレス取得に加えて最新のMSNメッセンジャーをダウンロードするという“シバリ”があったにもかかわらず、通常のイベントよりも多くの参加者が集まった。「雑誌を見て応募したユーザーが大半で、参加者の8割がティーンエージャー。PC初心者や未経験者が多いのでインストールができないといったケースのサポート対応が心配だったが、それもほとんどなかった」(坂元氏)

 イベントの成功からも分かるように、今、10代の若年層でIMが注目されているという。学校の授業でPCを学び、携帯電話のメールを使いこなす世代にとっては、PCを使ったこの新しいコミュニケーションツールも違和感なく取り組めるようだ。

 「最近のティーンは、チャット感覚で携帯電話のメールを友人同士で交わしているが、IMはパケット料金がかからない携帯メールといった感覚。IMがPCを始めるキッカケになっていることも多い。“メッセでキーボードを覚えよう”、とか、“絵文字がカワイイからメッセしよう”、といったモチベーションで興味を示している。高校生が、関東地区の他校との部活動打ち合わせに、MSNメッセンジャーを使うといった例もある」(坂元氏)

 IMはさまざまな世代に広がっているが、その中でもティーンエージャーはコミュニケーションの手段としてIMを活用するのが上手いようだ。同社の調べによると、IM仲間を登録する「友だちリスト」――いわゆる“メッセ友”の人数は、20‐30代の男性が5人までというケースが大半だったのに対して、セブンティーン読者の10代女の子では16‐20人と圧倒的に多かったという。

 「女性アイドルを使ったMSNメッセンジャーイベントでは20‐30代の男性が中心となるが、お目当てのアイドルがメッセンジャー上からいなくなると、男性ユーザーはさっさといなくなってしまう。だが10代の女の子が中心だった今回は、イベント終了後もずっと会話を続けていて、最後には参加者同士が“メッセ友”になってしまった」(土肥さん)

 オンライン上の友人が確認できる点と友達と同じ時間を共有している感覚、タイムラグなく届く相手の思い、絵文字の多さなど、普段からPCを使いこなしているユーザーにとっては当たり前の機能も、携帯電話メールしか知らなかったティーンエージャーには新鮮に映るのでは、と坂元氏は分析する。

 「PCで音楽が聴ける、DVDが見れるということよりも、“メッセ”ができるというモチベーションが、若年層にとって強いアピールになっている。もしかしたら、Microsoftが掲げる『Any time、Any place、and on Any device(いつでも、どこでも、どのデバイスでも)』というビジョンを、一番分かりやすく表現しているのがMSNメッセンジャーかもしれない」(坂元氏)

関連リンク
▼ MSNメッセンジャー

[西坂真人, ITmedia]

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