News 2003年6月12日 04:56 PM 更新

松下、新カーナビ「Strada」発表――第1弾はSD対応DVDナビ

松下電器産業とパナソニック オートモーティブ システムズが、カーナビ新シリーズ「Strada(ストラーダ)」を発表。第1弾製品として、DVD再生とナビゲーションが両立できるDVDカーナビ4機種を発売する。

 松下電器産業とパナソニック オートモーティブシステムズは6月12日、カーナビゲーションシステムの新シリーズ「Strada(ストラーダ)」を発表。第1弾製品として、SDメモリーカードを活用した大画面液晶ディスプレイ搭載DVDカーナビ4機種を7月10日から発売する。

 価格は、1DINサイズのモニタ内蔵型(インダッシュタイプ)「CN-DV250D」が20万円、CN-DV250Dにリアビューカメラをセットにした「CN-DV250RD」が23万円、モニタ別体(オンダッシュタイプ)の「CN-DV150D」が16万円、CN-DV150Dにリアビューカメラをセットにした「CN-DV150RD」が21万円となっている。


カーナビゲーションシステムの新シリーズ「Strada(ストラーダ)」

 イタリア語で「道」を意味する新ネーミング“Strada”は、「“人・クルマ・道”を結ぶカーナビの新しい“道”を拓く」というコンセプトに基づいたもの。これまで同社のカーナビは、「HD-navi」「e-navi Jr.」「P-navi」「デルNAVI」など、商品ごとにネーミングが異なってきたが、今後はStradaで統一していくという。「“カーナビならパナソニック”というイメージをユーザーに持ってもらうため、市販カーナビの統一ブランドを作った」(同社)


Stradaのマーク。三つのメディア(DVD/HDD/SDメモリーカード)が交差し、“人・クルマ・道”の中心にいるカーナビを、3本の線でイメージしている

 新ブランドの製品コンセプトは“From Home To Car”。「単なるカーナビとしての機能だけでなく、ホームとカーライフをシームレスにつなぐ機能を盛り込んだ新世代のカーナビを提案していく」(同社)という。

 「家庭」と「クルマ」を結ぶブリッジメディアの役割を担うのが、「DVD」「HDD」「SDメモリーカード」という三つのメディアだ。

 パナソニック オートモーティブ副社長の水野裕氏は、「成長していると言われるカーナビ市場だが、好調なのはカーメーカーオプションの純正品で、市販品は伸び悩んでいる。パナソニックブランドが持つ民生向けAVの強みをカーエレクトロニクス分野でも生かしていくため、AV製品で培ったSDメモリーカード、DVD Video、DVD-RAMというメディア技術をカーナビに応用した」と語る。

新製品第1弾は、「SDメモリーカード」と「DVD」の連携強化

 Stradaブランド第1弾では、全機種にSDメモリーカードを採用。カード内にDVDの地図データを保存することで、従来のDVDカーナビでは両立が難しかったナビゲーション機能とDVDビデオ再生(音楽CD再生)を可能にした「SD覚えてルート」機能を搭載した。

 ナビゲーションに必要な地図データは、全国を9分割した1ブロック分をDVDから製品同梱のSDメモリーカード(128Mバイト)にダウンロードする。これによって、10-50キロメートルスケールのスタンダードマップ表示が行え、オートリルート/抜け道検索/VICSレベル1‐3表示/自宅探索といった必要十分なカーナビ機能が、DVDなしで利用できるという仕組みだ。


SDメモリーカード内に地図データを保存

 ただし、「SD覚えてルート」を使ってDVD再生とナビ機能を同時に利用する場合は、別売りのリヤモニターが必要となり、安全上の理由からフロントはナビ機能に固定される。地図データを入れるSDメモリーカードは市販の汎用品でも対応するが、地図データを入れるためには128Mバイト以上の容量が必要。また、256Mバイト以上の大容量タイプを使用しても、ダウンロードできるエリアデータは1ブロック分のみとなる。


DVD再生とナビ機能を同時に利用する場合は、別売りのリヤモニターが必要

 インダッシュタイプ、オンダッシュタイプともに7V型の大画面ワイド液晶ディスプレイを搭載。タッチパネルを採用し、初心者でも直感的な操作が行える。


7V型の大画面ディスプレイは、初心者でも直感的な操作が可能なタッチパネルを採用

 そのほか、別売りのETC車載器(CY-ET500D)やVICSビーコンユニット(CY-TBX55D)、MDサウンドステーション(CQ-MR5000D)など、さまざまな機器と連携してシステムアップが可能。また、リアビューカメラ搭載モデル(DV250R、DV150R)は、バック時にモニタ画面が自動的に切り替わる「バックギア連動」や車庫入れなどに便利な「スケール表示」機能を搭載した。


さまざまな機器と連携してシステムアップが可能

ブリッジメディアを活用した本格的な連携は今後の製品で対応

 パナソニック オートモーティブ社長の佐野尚見氏は発表会の冒頭で「先日、当社のカーナビ付レンタカーでドライブしたのだが、4人乗って燃費が18-19km/Lと非常によかった。クルマの省エネ性能もさることながら、カーナビで効率よくドライブできたことが燃費に貢献した面も相当あったと思う。文献によると、カーナビやETCは、燃費を2.4%向上させる効果がある。すべてのクルマがカーナビやETCを搭載したら、省エネ効果は相当なものとなる。カーナビは便利さや機能性、楽しさだけでなく、環境活動にも貢献しているんだという思いで開発を進めている。今年度は市販タイプに特に注力していきたい」と、新ブランドへの意気込みを述べた。


パナソニック オートモーティブ社長の佐野尚見氏

 今回の新製品では、SDメモリーカードを使うことでナビゲーションとDVD視聴とを両立させているが、HDD搭載モデルは用意されず、またDVD-RAMをはじめ記録型DVDメディアの再生は行えない。同社がアピールする「“家庭”と“クルマ”を結ぶブリッジメディアの活用」には、まだまだ成長する余地がありそうだ。

 「例えば、朝のニュースをSDメモリーカードに録画して車で視聴したり、デジカメの画像を閲覧できたりといった構想も上がっており、次製品以降で対応していきたい。また、今年末にスタートする地上デジタルにも、将来的にはカーナビに取り込んでいきたい」(同社)

関連リンク
▼ パナソニック オートモーティブシステムズ
▼ 松下電器産業

[西坂真人, ITmedia]

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