News:ニュース速報 | 2003年6月13日 06:25 PM 更新 |
Transmetaは中国のLinuxデベロッパーであるChinese 2000 Holdingsに出資し、TransmetaのMidori Linuxをアジアで共同開発、マーケティングする契約を結んだ。
Midori Linuxは2001年にTransmetaがリリースした、組み込みデバイス用のLinux拡張版である。Midori Linuxの特徴として、ポータブルデバイス用に、消費電力を抑えてバッテリー寿命を延ばす、パワーマネジメント機能のサポートがある。これは、TransmetaのCrusoeプロセッサが持つ、低消費電力の特性を生かすものだ。
Transmetaはすでに日本で比較的大きな成功を収めているが、アジアの他の地域、特に中国で勢力を伸ばしたいと考えている。同社がChinese 2000と手を結んだのは、CrusoeベースのノートPCとセットトップボックスのような組み込みデバイスでLinuxをサポートするためで、中国、香港、マカオ、台湾にフォーカスすると、同社は声明の中で述べている。
契約に基づき、Transmetaは中国・深センに本社を置くChinese 2000の株式(保有比率は非公開)を取得する。Chinese 2000は独自のLinuxベースOS、Chinese 2000を開発している。TransmetaはMidori Linuxのサービス、サポートの売り上げから得た利益を共有する。
Chinese 2000に加え、Transmetaではほかに中国のコンピュータメーカー2社と提携を結んでいる。上海のSVA Groupと北京のTsinghua Unisplendour Groupだ。両社はCrusoeプロセッサを使ったノートブックを中国市場向けに開発する。しかし、両社との契約にはMidori Linuxに関係したソフトウェアコンポーネントは含まれていない。
[Sumner Lemon, IDG News Service]