News:ニュース速報 2003年6月18日 06:55 PM 更新

国内P2Pユーザー、ACCSは「186万人」、調査会社は「6万人」

コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は6月18日、国内の「ファイル交換ソフト」の利用実態調査の結果を発表した。

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は6月18日、国内の「ファイル交換ソフト」の利用実態調査の結果を発表した。それによると今年1月時点で同ソフトを利用しているアクティブユーザーは約98万6000人で、過去のユーザーを含めると合計約185万6000人と増加傾向にあるとした。

 これに対し、調査会社のネットアークは国内P2Pユーザーは6万人以上と報告した。主要ソフトのノード数を詳細に調べた結果だとしている。

 ACCSの調査は「インターネット上のWebアンケートサイト」を利用して今年1月18−20日にかけて実施した。有効回答は1万8831人。

 調査から推計したところ、調査時点でのファイル交換ソフトのアクティブユーザーはネットユーザー全体(約2900万人)の3.4%に当たる約98万6000人。過去の利用経験者を合計すると、ユーザー数は全体の6.4%に当たる約185万6000人だと推測した。

 アクティブユーザーがダウンロードしたファイル総数は平均162ファイルで、前年調査から約50ファイル増えた。内容は「音楽関連」が8割を超え、「写真関連」「映像関連」がそれぞれ3割超。「ソフトウェア」は6.2%だった。

 ファイルを送信可能な状態にする「共有」はアクティブユーザーの約45%が経験し、平均124ファイルを共有している。使用経験があるソフトは「WinMX」82.4%、「Winny」22.8%、「Napster」22.5%の順。「Gnutella」11.9%、「Freenet」6.4%、「FileRogue」5.7%、「Kazaa」3.8%が続いた。

 これに対しネットアークがこのほど発表した「P2Pネットワーク実態調査」は、同社が独自開発したP2Pノード自動探索システムによりWinMXとWinnyのユニークノード数をもとにした。

 それによると、今年6月16日時点でのWinMXのノード総数は11万3574ノードで、うち国内は3万2882ノード。Winnyは総数3万6003ノードのうち、国内が3万2496ノードとほとんどを占めた。両ソフトの国内ノード数は6万5378ノードとなる。

 同社の予測によると、世界のP2Pユーザーは現在の600万人から2005年には2000万人に迫る勢いで増加を続ける。国内ユーザーも同年には20万人を超えると試算している。

関連リンク
▼ ACCSのニュースリリース
▼ ネットアークのニュースリリース

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