News | 2003年6月19日 02:00 PM 更新 |
マイクロソフトは6月19日、同社のインスタントメッセージング(IM)サービス「MSN Messenger」次期バージョンの日本語β版提供を開始した。MSN Messengerホームページ(http://www.msn.co.jp/messenger)からダウンロードできる。
今回の日本語β版は、7月中旬に正式リリースが予定されている次期バージョン「MSN Messenger Version6」のパブリックプレビュープログラム(お試し版)として公開されたもの。β版を使用したユーザーからのフィードバックをもとに、正式版の最終的なブラッシュアップを行う。すでに英語β版は6月18日にリリース済み(別記事を参照)。
新バージョンから追加された機能の主な特徴は「絵文字、アイコン、背景など表現ツールの強化」「選択可能な音声・動画機能」「オンラインゲーム」などだ。
豊富になった表現バリエーション
テンプレートに用意される絵文字の数が従来の43個から60個以上に増え、アニメーション効果が施された絵文字が新たに追加された。また、好みの画像を使ったオリジナル絵文字の作成も行える。従来バージョンからあった“隠し絵文字”も新たなバリエーションが追加されている。「ビール」や「タバコ」など、隠された成人向け絵文字を探してみるのも面白そうだ。
また、アイコン表示機能を新たに追加。テンプレートのキャラクタや写真データなど、好みの画像をアイコンとして設定することができ、相手側のアイコン表示にも設定画像が反映される。設定したアイコンは瞬時に表示されるので、画像ファイルを見せ合うなど簡易的な画像ビューワとしても使える。
背景のカスタマイズ機能にも対応した。標準テンプレート(6種類)やオンラインライブラリに背景データが用意されているほか、自分で用意した写真データやイラストを背景として取り込むことも可能。また、会話ウインドウに設定した背景を会話相手と共有することもできる。
用途や環境によって使い分けられるボイス&ビデオコミュニケーション機能
音声・動画機能では、従来バージョンではアドイン設定だった動画チャットツール「Webcam for MSN Messenger」を標準で搭載。Webcamは動画のみだが「音声チャット」と組み合わせてTV電話的な使い方もできる。
動画+音声の機能では従来から「ビデオチャット」があるが、サーバを介さないP2Pサービスだったため、NATやファイアウォールのなどユーザーのネットワーク環境によっては使えないケースがあった。Webcamはサーバを利用したサービスなので、ネットワーク環境にほとんど左右されることなく動画チャットを楽しめる。また、音声チャットやビデオチャットは1対1の会話のみサポートしたが、Webcamは1対複数人の動画送信が行える。
IMで対戦型オンラインゲームも
また新バージョンでは、オンラインゲーム機能を統合。オンライン上のライブラリから「アプリ」と呼ばれるプログラムを起動することで、IMをしながらさまざまな対戦型ゲームを楽しむことができる。オンラインゲームはZone.comのゲームの中からアプリ化されるほか、開発者向けにアプリを作成できるSDK(Software Development Kit)も提供される。SDKは正式版出荷と同時にリリースされる予定。
Tablet PCの手書きフォーマットにも対応。メッセージ入力画面に直接書き込んだ手書きデータを、会話画面に表示させることができる。そのほか、会話履歴を自動保存するメッセージロギング機能や、Webカメラの状態通知機能などが新たに追加された。
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