News:ニュース速報 | 2003年6月25日 08:17 PM 更新 |
独立行政法人の産業技術総合研究所(産総研)は6月25日、透明な太陽電池の試作に成功したと発表した。“発電する窓ガラス“への応用も可能だとしている。
透明な太陽電池は、酸化物透明半導体によるpn接合をレーザー蒸着法で作成したもの。波長350ナノメートル(紫外光)から450ナノメートル(青緑)で発電する。可視光の透過率は約50%。特に赤外光の透過率が約70%と高い。
発電効率は測定していないが、将来は3%が見込めるという。窓などに設置すれば、可視光を照明に、冬なら赤外光を温度調節に利用できる。このため太陽光の50%以上を有効利用することができるとしている。
紫外光エネルギーを発電に使用するため劣化も防止できる。今後は赤外光反射機能を加え、夏には赤外光を反射して温度上昇を防ぎながら発電できる省エネ素材「ソーラーシート」の実現を目指す。
関連リンク[ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.