News:ニュース速報 | 2003年7月1日 01:52 PM 更新 |
東北パイオニアは7月1日、厚さ0.05ミリの超薄肉マグネシウムを振動板に活用したスピーカー(ツイーター)を開発したと発表した。繊細な音を再現できる高音質を実現したという。
金属系振動板ではアルミやチタンが従来から使用されてきた。だが重さと減衰性能の低さなどから、感度が低い上に特定の音がいつまでの響くクセのある音になってしまうなどの問題があった。
このため低比重で減衰性能も高いマグネシウムが注目されてきた。だがマグネシウムは圧延やプレス成形が困難で、薄肉プレス部品は厚さ0.2ミリのものが発表されている程度だった。
新振動板はモリテック(新潟県見附市)と共同開発。特殊圧延方法による薄板化と特殊熱間プレス成型技術により0.05ミリの超薄肉化を実現した。振動板の特性を損ねない防さび処理も開発した。
今秋から量産を開始し、当面はカーステレオ向けに市販する。順次OEM用スピーカーへの採用も検討する。
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